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外構におすすめの常緑の低木8選!選ぶ前に知っておきたい3つのポイント

「大きな木をたくさん植えるのは手入れが不安。でも、コンクリートやフェンスだけだとどこか冷たい印象になる…」

そんな絶妙なスキマを埋めてくれるのが、常緑の低木です。

足元にひとつ緑があるだけで、雰囲気って驚くほど変わりますよね。

ただ、いざ「どの木にしよう?」と選ぶ前に、ぜひ確認しておきたい3つのポイントがあります。

ご自分で苗を選んで庭づくりを楽しみたい方は、このポイントを整理しておくと失敗しにくくなります。

一方で、夏の熱ダメージ対策や将来の育ち方など少し難しい判断も関わってくるので、「自分ではよく分からない」という方は、プロへ提案をお願いしてしまうのも手です。

この記事では、自分で選ぶ際に確認しておきたい3つのポイントをはじめ、場所別のおすすめ常緑低木8選をご紹介します。

この記事でわかること
  • 常緑の低木を植えるメリット
  • 樹種を選ぶ前に知っておきたい3つのポイント
  • 場所や日当たりに合わせて選べるおすすめの低木8選
この記事を書いた人
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金森元章紀

絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構エクステリアの業界で営業設計として21年目。LIXILエクステリアコンテスト2024では、手がけた作品が金賞・銀賞。

目次

なぜ「常緑の低木」を植えるの?印象が変わる3つの理由

常緑の低木を植えると、次の3つの変化が生まれます。

冬も寂しくならず、1年中「家の顔」を明るく保てる

落葉樹は冬になると葉が落ちて幹だけになり、外観が一気に寂しくなります。

常緑の低木は一年を通じて緑を保つので、季節によって雰囲気が大きく変わりません。

「冬になると急に殺風景になる」というお悩みを解消できるのが、常緑の低木を選ぶ大きな理由の一つです

落ち葉掃除が最小限で済む、足元を整える手軽さがある

常緑でも葉の入れ替えで少量の落ち葉は出ますが、落葉樹と比べると、掃除の手間はかなり少なくなります。

足元に常緑の低木を置くと、一年を通して整った印象を保ちやすくなります。

「手入れゼロ」ではありませんが、手間が減ります

「ちょうどいい目隠し」が一年中続く、圧迫感のない高さ

落葉樹で目隠しをすると、冬に葉が落ちて室内が見えやすくなってしまいます。

常緑の低木は葉が落ちにくいので、目隠しの高さや密度を年間を通して保ちやすくなります

フェンスと組み合わせることで、圧迫感を抑えながら一年中プライバシーを確保できるのもいいところです。

なお、この記事で紹介するのは、常緑で1m前後に収まる低木です。

2〜3mを超える高木をシンボルツリーとして検討している方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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低木を選ぶ前に知っておきたい3つのポイント

「どの木がいいかな」と考える前に、知っておきたいポイントが3つあります。

ポイント①日当たり:日当たりと夏の暑さに注意する

最初に、植える場所に日が当たる時間を確認します。

夏の午前10時から午後3時ごろに直射日光が当たるかどうか、ぜひ現地で確認してみてください。

例えば、同じローズマリーでも、南向きで日当たりのよい場所では旺盛に育ち、年3〜4回の剪定が必要になります

一方、北側の半日陰では成長が穏やかで、年1〜2回ほどで済みます。

ちなみに、近年、日照時間と同じくらい注意したいのが「夏にどれだけ地面が熱を持つか」です。

実はお客様との打ち合わせで、私たち達匠から低木を積極的におすすめする機会は最近減っています。

猛暑で枯れてしまうことが増えたからです。

低木は高木に比べて根が浅いので、地面の熱や乾燥のダメージを直接受けてしまいます。

とくに気をつけていただきたいのが、高木の足元に低木を植えて、まわりに割栗石(わりぐりいし)を敷く組み合わせです。

見た目がよく雑草も抑えられるので、達匠でもよく使う仕上げですが、夏場は石が熱を持ち、そばの低木に大きな負担がかかってしまいます。

かといって「割栗石はやめたほうがいい」というわけではありません。

乾燥に強い樹種を合わせる、株元に腐葉土を敷いて熱を和らげる、夏場の水やりを意識するといった対策もあります。

ポイント②植えるスペース:3〜5年後の大きさを想定しておく

低木を選ぶときは、「将来どれくらいの大きさになるか」を想像しておかなければいけません。

ホームセンターなどで売られている苗は小さいので、植えるときはどうしても空間がスカスカに感じてしまいますよね。

だからといって、寂しいからとあれこれ植えてしまうと、数年後には枝が重なり合ってごった返してしまいます。

「最初はちょっと寂しいかな」と思うくらい、余裕を持ったスペースで植えておくのが、コツです

ポイント③役割:目隠しか縁取りか、植える目的を決める

「ここに低木を植えたい」と思ったとき、まずはその木に何を一番期待しているかを考えてみてください。

たとえば、「道路からの視線を遮りたい(目隠し)」「アプローチの足元を華やかにしたい(縁取り)」「玄関を開けたときにいい香りがしてほしい」といった感じです。

ただ、目隠しになるなら何でもいいわけではないですよね?

だからこそ、「暗くならないように明るい斑入りの葉にしよう」とか「かっこよく引き締めたいから濃い緑にしよう」といった、見た目の役割も一緒に考えるのがポイントです。

また、小さなお子さんがいるご家庭では、「触っても安全か」も大切なポイントになりますよね。

葉先が鋭い木やトゲのある木は、子どもが走り回るお庭側に植えるとケガの原因になってしまいます。

ここまで「日当たりやスペース、目的」のお話しをしてきましたが、「自分ではよくわからない」という部分もきっとありますよね。

そんなときは、そのまま私たち外構業者に伝えてみてください。

「北側に目隠しになる木が欲しいけれど、どれがいいか分からない」といったご相談でも、プロからぴったりの木をご提案できます

外構で使える常緑の低木8選!

場所や条件に合わせて選べるよう、8種類の低木をご紹介します。

まずは8種類の違いを比較表にまとめました。気になる樹種は、そのあとの解説で詳しく確認してみてください。

樹種名 向く場所 日当たり 主な役割 手入れ頻度の目安
ローズマリー 玄関・アプローチ 日向 香り・縁取り 年1〜2回程度
アベリア アプローチ〜境界 日向〜半日陰 縁取り・花 年2〜3回
ジンチョウゲ 玄関まわり 日向〜半日陰 香り 年1回程度
オタフクナンテン 玄関・花壇の縁取り 日向〜半日陰 足元・紅葉 ほとんど不要
ニューサイラン アプローチ脇・駐車場まわり 日向〜半日陰 アクセント ほとんど不要
シルバープリペット 境界・フェンス際 日向〜半日陰 目隠し・生垣 年2回
アオキ 北側・日陰 日陰 グラウンドカバー 年1回程度
マホニアコンフューサ 北側・日陰〜半日陰 半日陰〜日陰 グラウンドカバー 年1回程度

ローズマリー:アプローチや縁取りに映える、香りも楽しめる

ローズマリーと一口に言っても、実は「上に伸びるタイプ」「横に広がるタイプ」「その中間」の3つがあります。

  • 上に伸びるタイプ(立性):アプローチ脇などに縦のラインを作りたいときにぴったりです。(例:マリンブルーなど)
  • 横に広がるタイプ(ほふく性):斜面や縁石の際から、這うように流して使うとおしゃれに仕上がります。(例:プロストラータスなど)
  • 中間タイプ(半ほふく性):足元をすっきりと縁取るのにおすすめです。

どのタイプも触れるといい香りがしますし、虫除け効果も期待できます。

手入れも年1〜2回、軽く刈り込む程度で済みます。

ただ、乾燥には強い反面、ジメジメした水はけの悪い土だと根腐れを起こしやすいので、植える場所の土質は少し気にしてあげたいですね。

アベリア:花壇の縁どりや駐車場まわりに使いやすい

アベリアの一番の魅力は、5〜11月という長い期間、可愛らしい花を楽しめることです。

一般的には40〜60cmくらいに丸く抑えて使うことが多いのですが、実は放っておくと1.5〜2mくらいまで大きく育つ木でもあります。

よく「手入れがいらない木」として紹介されますが、もし低いままキープしたいなら、年に2〜3回はチョキチョキと刈り込む必要がある、ということは知っておいていただきたいポイントです。

また、日当たりがいいほど花がたくさん咲きます。

葉っぱに模様が入った「斑入りアベリア」を選ぶと、花がない時期でもお庭が明るくなりますよ。

ジンチョウゲ:玄関まわりや通り道を、甘い香りで上品な雰囲気に

ジンチョウゲは、まだ寒い2〜3月ごろに強い香りの花を咲かせて、春の訪れを感じさせてくれる木です。

樹高も50〜80cm程度であまり大きくならないので、扱いやすいのが良いところです。

ただ、一つだけ気をつけていただきたいのが「場所の移動が苦手」という性質。

「とりあえずここに植えて、あとで移植しよう」と思って動かすと枯れてしまうリスクが高いので、最初に「ここ!」という場所をしっかり決めてあげる必要があります。

オタフクナンテン:足元を低くまとめ、冬は赤く色づいて表情が変わる

オタフクナンテンは、達匠でも実際によくご提案している低木です。

30〜60cm程度の低い位置でまとまってくれて、成長もゆっくりなので、とにかくお手入れが楽なんです。

一番の魅力は、常緑なのに冬になると葉が赤く紅葉するところ。

緑一色で寂しくなりがちな冬のお庭に、きれいな彩りを添えてくれます。

花や実もほとんど落ちないので、お掃除の手間もほぼかかりません。

日当たりがいい場所ほど、冬の赤色が鮮やかに出ます。

ニューサイラン:シャープな葉が立ち上がり、足元に一点のアクセントをつくる

ニューサイランは、正確に言うと木ではなく「常緑の多年草」に分類されるのですが、外構では低木と同じように足元を飾るのによく使うので、ここでもご紹介しますね。

剣のように細長い葉っぱがスッと立ち上がる姿が特徴で、「ちょっとモダンに引き締めたいな」というときにすごく重宝します。

似た雰囲気で「ドラセナ」という木もあるのですが、ドラセナは年数が経つと茎が上へ上へと伸びてしまって、最初のイメージから少し変わってしまいます。

その点、ニューサイランは植えたときのシルエットを長く保ってくれるので、達匠でもよくご提案しています

銅色や赤っぽい葉の品種を選ぶと、おしゃれな雰囲気になりますよ。

シルバープリペット:明るくおしゃれな斑入り葉が魅力!成長力には注意

シルバープリペットは、白と緑の模様(斑)が入った葉っぱがとても爽やかで、お庭を明るく見せてくれる人気の木です。

刈り込みにも強いので、お好みの形に整えやすいのも良いところです。

ただ、一つ気をつけたいのが「成長がものすごく早い」ということ

放っておくと2〜3mまで一気に伸びてしまいます。

「足元にちょこんと植えよう」と思って選ぶと、あっという間に大きくなって後悔してしまうことも少なくありません。達匠でも「低い足元用」としてはあまり使わないようにしています。

もし取り入れるなら、「軽やかな生垣」や、少し高さを出して目隠し代わりに使うのがおすすめです。

マホニアコンフューサ:日陰の足元を洗練されたおしゃれな印象に

マホニアコンフューサは、細長い葉っぱが放射状に茂って、日当たりが悪い場所でもシャープで洗練された印象を作ってくれる木です。

達匠でも、どうしても日陰になってしまうような場所でよく活躍してくれます。

日陰に強いのはもちろん、寒さにも強いので、岐阜や愛知県、三重県北勢エリアの冬の冷え込みでも安心して植えられます

樹高も50〜80cmほどで扱いやすいです。

「蜂が来やすいのでは?」という意見もたまに聞きますが、私たちの印象としては、そこまで神経質になるほどではないかなと感じています。

アオキ:北側や日陰でも葉色のきれいな緑をキープできる

アオキは、昔から日陰に強い木としておなじみです。

家の北側など、まったく日が当たらない場所でも、ツヤのあるきれいな緑色を保ってくれます。

ただ、大きくなると樹高は1〜2m、幅も1〜1.5mほどになります。

「3年後、ここにこれくらいの大きさになっても大丈夫かな?」と、植える前にスペースの余裕を確認しておくのがポイントです。

先ほどシルバープリペットを「大きくなるので低木には向かない」とお伝えしましたが、アオキも同じくらい大きくなります。

しかし、アオキは成長のスピードがとてもゆっくりなので、シルバープリペットのようにしょっちゅう刈り込みに追われることはありません

よくある質問

費用・移植・シンボルツリーとの違いなど、植える前に気になる3つの疑問をまとめました。

Q. 費用の目安は?

A. 苗代と植栽工事費込みで、1本あたり数千〜数万円が目安です。

流通量が多いローズマリーやアベリアは比較的安めで、ジンチョウゲのように希少性の高い樹種は高くなりやすいです。

複数本をまとめて植えると、1本あたりの費用が下がることもあります。

「苗代だけ見て安い」と判断すると、工事費込みの総額が想定より上がることがあります

外構工事の全体像のなかで、まずは見積もりを取って確認してみましょう。

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Q. 植えたあとに移植や撤去はできる?

A. 樹種と植えてからの年数によって変わります。

ジンチョウゲは移植を強く嫌うので、植えた場所から動かさない前提で考えたほうがいいでしょう

アオキ・アベリア・オタフクナンテンなら、植えて1〜2年以内の小さなうちなら冬の間に動かすことは可能です。

ただ、何年も経って大きく育って根が張った木を動かすと、どうしても枯れやすくなってしまいます。

「とりあえず植えて、あとで変えよう」ではなく、最初から動かさない前提で場所を決めておくのが一番失敗しません。

Q. 常緑の低木はシンボルツリーの代わりになる?

A. 低木単体をシンボルツリーとして使うのは難しいです

シンボルツリーには、一般的に家の正面で目を引く樹高2m以上の中高木が使われます。

低木の樹高は多くが0.5〜1.5m程度で、単体では視線の高さに届きません。

そのため、「低木だけで存在感を出そう」とするのではなく、シンボルツリー(高木)と低木を組み合わせて、「主役と脇役」として庭をつくるのがおすすめです。

まとめ:常緑の低木で、1年中きれいな外構をつくろう

常緑の低木は、冬でもお庭の表情を明るく保ち、少ない手間でおしゃれにしてくれます。

ご自身で植えてみたい方は、日当たりや目的、数年後の大きさをイメージしておくことといいです。

この記事のポイント
  • まずは、日当たりやスペースはどうか?を確認しよう
  • 目隠しにしたいなら、無理に木だけで隠そうとせず、フェンスと組み合わせる
  • よくわからなくても、そのままプロに相談して大丈夫
おすすめの常緑低木8選
  • ローズマリー
  • アベリア
  • ジンチョウゲ
  • オタフクナンテン
  • ニューサイラン
  • シルバープリペット
  • アオキ
  • マホニアコンフューサ

もし「我が家の環境に合う木がわからない」「プロに提案してほしい、お任せしたい」と思ったら、そのまま外構業者へ相談してみるのもいいと思います。

失敗が少なくなるでしょう。

達匠は外構と造園を一体で自社施工しており、植栽の配置から庭全体のデザインまで、まとめてご相談いただけます。

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