階段照明で夜の外構をおしゃれに!知っておきたい4つのポイントと施工事例を紹介
インスタやピンタレストで見かける、夜になるとふわっと光が浮かび上がる外構の階段。 「自分の家でもあんな雰囲気にできないかな」と気になって、調べている方も多いのではないでしょうか。 夜、玄関に帰ってきたとき足元がやわらかく照らされているだけで、一気におしゃれになりますよね。 ただ、照明は、外構が完成してから「やっぱり付けたかった」と後から追加しようとすると、大がかりな工事になりやすいです。 「やるかどうか迷うけれど、一応配線だけは通しておく」といった対策も含めて、すべてコンクリートを打つ前の打ち合わせ段階で決めておかなければいけません。 そこで今回は、岐阜・愛知エリアで設計施工21年の実績を持つ「達匠」が、外構の階段照明で後悔しないためのポイントを分かりやすく解説します。 「うちは浮き階段じゃないから無理かも……」と思っている方も大丈夫です。 階段の形に合わせた照明の種類や、後戻りできない設計の注意点をプロの視点でお伝えします。 この記事で分かること この記事でわかること 階段の形に合わせた3つの照明タイプ(特徴と費用目安) コンクリートを打つ前に絶対決めておくべき4つの設計ポイント 達匠の施工事例で見る、照明タイプ別のリアルな仕上がりイメージ 後付けはできる?電気代は?よくある疑問への回答 外構の階段照明は3タイプ。それぞれ何が違う? 「浮き階段じゃないとダメかな」と気になっている方も多いですが、通常の階段であっても、綺麗に照らす方法はあります。 タイプは、階段の形と段数によります。 タイプ 設置条件 向いている段数 主な効果 費用目安(照明代) ラインライト 浮き階段(蹴込みあり)が必須 1〜3段 光を隠す間接演出 数千円〜/個 ビームライト 浮き階段・通常階段どちらでも可 段数を問わない エッジの陰影・立体感 17,000〜23,000円 フットライト 壁面施工のため設計段階の計画必須 4段以上の補助 足元をまんべんなく照らす 15,000〜20,000円 ※費用は照明代の参考値です。設置工事費は、別途1カ所あたり1万〜3万円程度かかります。 ラインライト:蹴込みに仕込む浮き階段の定番 ラインライトとは、蹴込み(段差の立ち上がり部分)の凹み空間に仕込む薄型・細長のLED照明器具です。 インスタで見かける「夜に光が浮かぶ浮き階段」の正体は、ほぼこのタイプです。 蹴込みの奥に収まるので、日中は照明が目立ちません。 夜になると、足元から柔らかく光が漏れてきます。 ラインライト1本だけでも、昼とはがらっと違う夜の顔が生まれます。 設置できるのは、蹴込みに十分な奥行きがある「浮き階段」のみ。 蹴込みがない通常の階段には取り付けられません。 厚さ6mmほどなので、蹴込みの奥行きがあればほとんどの浮き階段に対応できます。 段数は1〜3段程度が目安。 全体の照明を1本でまとめやすいので、施工もシンプルです。 浮き階段を予定していて、「夜に光が浮かび上がるような演出にしたい」「昼間は器具が見えないようにしたい」という場合に最適です。 ビームライト:各段の先端に光を当て、陰影と立体感を出す 浮き階段でなくても使えるのがビームライトです。 地面や壁に設置し、狙った方向に光を絞って当てるスポット型の照明器具です。 ラインライトが間接光で全体をふんわり照らすのに対し、ビームライトは方向を決めて特定の場所に当てます。 各段の先端に光を当てると、段ごとに陰影が生まれて階段全体がふっと立体的に見えます。 「浮き階段にするほどではないけれど、夜の外構をおしゃれにしたい」という方におすすめです。 植栽に向ければスポットライトとしても使えるので、階段照明と植栽ライトアップをまとめられるのもいいところです。 費用の目安はタイプやメーカーによって変わりますが、照明器具だけで17,000〜23,000円程度です。 フットライト:4段以上の階段に補助光を足す壁面設置型 段数が多い階段では、ラインライト1本だけでは光が行き届かないことがあります。 フットライトは、階段横の壁面や蹴込み側面に埋め込み、踏板を側方から照らす小型の照明器具です。 ラインライトが下から直接光を当てるのと違い、フットライトは横から足元全体にじんわりと光が広がります。 ただ、4段以上になると、最上段から見下ろしたとき、光源が直接目に入ってまぶしく感じることがあります。 そうした階段では、ラインライト+フットライトを組み合わせると、暗くなりやすい上段まで光が届き、夜も足元が見やすくなります。 壁に埋め込む工事で、後から付け足すのは難しいので、付けたい場合は、外構の設計段階で業者に伝えておきましょう。 照明計画で後悔しないために、事前に「業者に伝えておきたい」4つのポイント 「照明の種類が決まったら、あとは業者にお任せでいいのかな?」 基本的にはプロに任せて大丈夫ですが、すべて任せきりにする前に、「これだけは伝えておくといい」リクエストのコツが4つあります。 難しい知識は要りません。打ち合わせのときに一言伝えておくだけで、完成後の満足度が変わると思います。 1. 「昼間の見た目」も、馴染むようにお願いしておく 照明は夜のライトアップに目が行きがちですが、実は「昼間の姿」も大切です。 ラインライトは蹴込みの奥に隠れるので日中は目立ちませんが、ビームライトやフットライトは照明本体が外から見えます。 例えば、シックな黒系のアプローチなのに、照明の本体だけが真っ白だと、昼間にそこだけ浮いて見えてしまいます。 細かく色や位置を自分で指定する必要はないので、「昼間も目立たないような色や位置にしてもらえますか?」と一言リクエストしておくといいでしょう。 2. 「ホテルのような、温かみのある色」にしたいと伝える 階段をライトアップする場合、オフィスのような白い光よりも、少しオレンジがかった「電球色」を選ぶと、落ち着いた雰囲気に仕上がります。 「2700K」といった細かい数値まで覚える必要はないので、打ち合わせで「青白い光ではなく、ホテルのような温かみのある雰囲気にしたいです」と好みを伝えておけば、プロが一番きれいに見える照明を選んでくれるはずです。 3. 「将来、ライトを足すかもしれない」なら、配管だけ先にお願いしておく 電気の配線は、コンクリートを流し込む前にその下へ仕込んでおく必要があります。 「100Vか12Vか」「配線ルートをどうするか」といった設計は、すべてプロの仕事です。 意識しておくべきなのは、「もし予算的に今すぐ付けられなくても、将来のために『配管(配線を通しておく空の管)』だけ先に入れてもらえますか?」と頼んでおくこと。 これで、後から「やっぱり照明が欲しい」となったときに、コンクリートを壊さずに追加工事ができます。 4. 庭の木(植栽)も照らしたいなら、一緒に相談しておく 「いつか庭に木を植えて、それもライトアップしたいな」というぼんやりした希望があれば、階段の照明と一緒に伝えておくのがおすすめです。 階段と植栽のライトは電源の位置が近くなることが多く、まとめて配線ルートを考えてもらったほうが、工事の手間も費用も抑えられます。 「今はまだ木を植えるか決めていない」という段階でも、一緒に相談しておくと、先を見据えた無駄のない計画を立ててもらえます。 達匠の施工事例:階段まわりの照明を取り入れたイメージ 照明の種類や配置によって、夜の雰囲気や見え方は変わります。 ここでは、照らし方の異なる4つの事例を集めました。 ご自宅の階段の形に近いものがあれば、参考にしてみてください。 1. 角地の階段×ビームライト(岐阜市) (岐阜市・2022年施工) 角地という立地を活かし、どの方向から見てもすっきり見えるよう斜めに設計したアプローチです。 階段部分にはビームライトを、隣の植栽にはスポットライトを組み合わせています。 ライトで植栽の影が後ろの壁にふわりと映るため、夜でも玄関まわりが暗い印象になりません。 照明は「後からでもいいかな」と思われがちですが、実際には後付けが難しい部分です。 そのため、こちらの事例でも最初の設計段階からライトアップをしっかりと計画に組み込みました。 2. アプローチ階段×ラインライト(岐阜市) (岐阜市・2026年3月施工) 階段の下にラインライトを仕込み、さらに門壁や天井のライトも組み合わせた事例です。 足元がしっかり浮かび上がるように照らされているため、夜でも段差がはっきりと見えて安心です。 階段だけでなく、門まわり全体の光の明るさを揃えることで、暗くなってからでも玄関までスムーズに歩けるようにしています。 3. 浮き階段×ビームライト(一宮市) (一宮市・2024年施工 ※LIXILエクステリアコンテスト受賞事例) 浮き階段の足元を照らすビームライトのほか、壁や天井など、いくつかのライトを組み合わせた計画です。 お昼間は白を基調としたすっきりシンプルな外構ですが、夜になるとそれぞれのライトが優しく灯り、昼とは違った落ち着いた雰囲気を楽しめます。 4. 浮き階段×壁面のライト(岐阜市) (岐阜市・2024年施工) 浮き階段のライトに加えて、壁に取り付けるウォールライトや、植栽のスポットライトをバランスよく配置した事例です。 階段の足元をしっかり明るく照らしつつ、庭の奥にある木にも光を当てることで、夜でも敷地全体が広く、奥行きがあるように感じられる工夫をしています。 階段照明でよくある質問 後付けできるか、電気代はどのくらいか、雨に濡れても大丈夫か。 打ち合わせの前によく気になる点をまとめました。 Q. 浮き階段ではない「普通の階段」の場合、どう業者に伝えればいい? A. 「普通の階段だけど、夜におしゃれに照らしたい」とそのまま伝えてみてください。 通常の階段でも、ライトの当て方次第でいくらでもおしゃれに見せることができます。 打ち合わせでは、スマホの画像を見せながら「うちは普通の階段ですけど、夜に段差が綺麗に見えるようにライトを当てられますか?」と言っていただければ十分です。 プロの側が「それならビームライトを使って、段差が引き立つように配置しますね」と、きちんと意図を汲み取ってプランを考えてくれます。 Q. あらためて確認ですが、本当に後付けは無理ですか…? A. 絶対に無理とは言いませんが、やはり基本的にはおすすめできません。 繰り返しになりますが、ラインライトは階段の構造そのものを変える必要がありますし、ビームライトなどもコンクリートを一度壊して配線を通すことになるため、費用が跳ね上がってしまいます。 だからこそ、迷っている段階なら、先ほどお伝えした「将来のために、配線を通す管(空配管)だけ先に仕込んでおいてもらう」という方法が、一番後悔しません。 Q. 毎月の電気代はどのくらいかかりますか? A. 1灯あたり「月数十円程度」なので、ほとんど気にする必要はありません。 外構用のLED照明は、非常に消費電力が小さいです。 たとえば5Wの照明を1日5時間、毎日点灯し続けたとしても、電気代は1灯あたり月20〜30円程度で収まります。 複数箇所にライトをつけても月数百円程度ですので、家計への負担は最小限です。 Q. 雨に濡れても壊れたりしませんか?屋外での耐久性は? A. 屋外専用の防水製品を使うため、大雨や水しぶきがかかってもまったく問題ありません。 外構用の照明には、雨に耐えられる国際的な防水基準(IP44以上)を満たした器具をプロが選びます。 LEDの寿命自体も約10〜15年と長いため、一度設置すれば長く安心して使っていただけます。 まとめ:階段照明を取り入れたいなら、設計段階で一言伝えておくのが正解 夜、玄関に帰ってきたとき、足元がやわらかく照らされているだけで、昼間とは全く印象が変わります。 インスタで見かけるような浮き階段じゃなくても、玄関まわりをおしゃれに照らす方法はあります。 ただ、コンクリートを打ってからの後付けは本当に大変なので、まだやるか迷っている段階でも、最初のうちに計画へ組み込んでおくのが失敗しないコツです。 この記事のポイント 階段の形に合わせてタイプを選ぶ トレンドの浮き階段なら「ラインライト」、通常の階段なら陰影が美しい「ビームライト」がおすすめ。 落ち着いた雰囲気になる「電球色」を選ぶ オフィスのような青白い光ではなく、温かみのあるオレンジがかった「電球色」がおすすめです。ホテルのような、おしゃれな空間を演出できます。 迷ったら「空配管(からはいかん)」を仕込んでおく 予算やデザインで迷ったら、配線を通すための管だけ先に埋めてもらいましょう。将来後付けもできます。 庭の木(植栽)のライトアップも同時に相談する 階段と植栽は電源が近くなることが多いので、まとめて計画したほうが配線もすっきりし、工事費用も抑えられて一石二鳥です。 「まだ写真のイメージしかない」「うちは普通の階段だから無理かも」という段階でもまったく問題ありません。 まずは打ち合わせの雑談ベースで構いませんので、「夜のライトアップにも興味があるんだよね」と担当者に伝えてみてください。 岐阜・愛知エリアで設計施工21年の実績を持つ「達匠」では、階段の形や電源の位置、将来のライフスタイルまで見据えた、無駄のない照明プランをご提案します。 まずは気軽にお好みのイメージをお聞かせくださいね。