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虫がつきにくいシンボルツリー5選!外構のプロが選ぶ木と虫を防ぐポイント

シンボルツリーを選ぶなら、「虫がつかず、手入れが楽で、冬も葉が落ちない常緑樹がいい」。

外構のご相談をいただく際にも、こういったご希望はとても多いです。

ただ正直に言うと、実は「虫がつかない・手入れが楽・常緑」の3つが完全に揃う木というものは、なかなかありません。

常緑で見栄えのする木ほど成長が旺盛で、放っておくと管理が大変になりやすいからです。

とはいえ、「比較的虫がつきにくい木」なら、ちゃんとあります。

この記事では、岐阜・愛知エリアで累計5,000件以上の外構を手がけてきた達匠が、現場でよくご提案している樹種をもとに、虫がつきにくい木と、逆に虫が多くて後悔しやすい木を正直にご紹介します。

この記事でわかること
  • 比較的虫がつきにくいシンボルツリー5種の特徴と注意点
  • 虫が多くて後悔しやすい木と、その理由
  • 「常緑・手入れ楽・虫なし」の3拍子が揃う木が実際には少ない理由
  • 植えた後の管理で虫を抑えるポイント
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この記事を書いた人
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金森元章紀

絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構エクステリアの業界で営業設計として21年目。LIXILエクステリアコンテスト2024では、手がけた作品が金賞・銀賞。

目次

「完全に虫がつかない木」はないが、比較的つきにくい木はある

結論から言うと、木を植える以上、程度の差こそあれ虫はやってきます。

一般に言われるとおり、完全に虫をゼロにする魔法の木はありません

ただ、もともと「比較的虫がつきにくい木」はあります。

そうした木を選んで、植えた後の日々の管理を少し工夫するだけで、虫のトラブルは大きく減らすことができます。

先ほど「常緑・手入れ楽・虫なしの3拍子が揃う木は現場ではほとんど存在しない」とお伝えしました。

「落ち葉掃除がないから、常緑樹は手入れが楽」と思われがちですが、実は成長が早い木も多く、放置するとあっという間に枝葉が茂って風通しが悪くなり、かえって虫の温床になりやすいからです。

だからといって「諦めてください」と言いたいわけではありません。

虫がつくという現実を知っていただいた上で、「じゃあ、リスクの低い木をどう選べばいいか」を正直にお伝えするのが、この記事の目的です。

達匠でよくご提案する、虫がつきにくいシンボルツリー5選

虫への強さ、成長の安定感、そして管理のしやすさ。

この3つのバランスを見たとき、比較的虫がつきにくいと判断できるシンボルツリーが5種類あります

達匠が現場でよくご提案する3種(シマトネリコ・ソヨゴ・オリーブ)と、虫への耐性で広く評価されている2種(常緑ヤマボウシ・ハイノキ)です。

達匠がご提案しやすいシンボルツリーの条件は「常緑樹で、樹形が整いやすいこと」ですが、これらの木はその条件も満たしてくれます。

私たちが樹種をご提案するとき、実は次の3つのポイントを見ています。

  • その木が本来持っている病害虫への強さ
  • 成長のスピードと樹形の安定感(放置すると虫の温床になりやすいため)
  • 管理のしやすさ(続けられない手入れは意味がありません)

この3点で5種を評価すると、以下のようになります。

樹種 ①病害虫への耐性 ②成長の安定性 ③管理しやすさ こんな人に
シマトネリコ 存在感が欲しい・剪定を続けられる人
ソヨゴ 手入れを少なくしたい・組み合わせ前提
オリーブ おしゃれ重視・管理知識がある人
常緑ヤマボウシ 季節感も欲しい人
ハイノキ 虫と管理の手間を両立したい人

ここからは、それぞれの木の特徴と注意点について、順番に詳しく見ていきましょう。

なお、見た目やデザインとの相性でじっくり比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。

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シマトネリコ:虫には強いが成長が早い。「毎年の剪定」を前提に選ぶ木

達匠に植えてあるシマトネリコ

シマトネリコ

シマトネリコは、細かい葉と繊細な枝ぶりが涼しげで、和風にも洋風にも合わせやすい人気の木です。

達匠でも、常緑樹の定番としてよくご提案しています。

比較的病害虫に強く目立った被害は少ないものの、新芽を食べるイモムシやハマキムシがつくことはあります。

また、成長のスピードが非常に速く、日当たりの良い場所だと1年で1〜2メートル伸びることもあります。

毎年の剪定が欠かせないので、「手入れがいらない木」ではなく「手入れがしやすい木」と考えるのが正解です。

刈り込みには強いので、適期である3月や9〜10月に定期的に手を入れられる方なら扱いやすいはずです。

ちなみに、夜にスポットライトを当てるととても雰囲気が出ますよ。

シンボルツリーのライトアップについては以下の記事で紹介しています。

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ソヨゴ:病害虫に強く成長も遅い。単体より下草と組み合わせて植えるのがおすすめ

達匠に植えてあるソヨゴ

ソヨゴ

ソヨゴは、秋に赤い実をつける、可愛らしい常緑樹です。

半日陰でも育つ丈夫さがあり、先ほどの3つのポイントで見たときに、もっともバランスが良い木の一つです。

病害虫に強く、カイガラムシがつくことはあるものの被害は少なめです。

成長も緩やかで1年に20〜30cm程度しか伸びず、樹形が崩れにくく安定しています。

剪定の手間があまりかからず、手入れを少なくしたい方にはぴったりです。

ただ、現場の本音を少しだけ。

ソヨゴは単体で植えるとボリュームが出にくく、少し寂しい印象になることがあります。

優秀な木だからこそ、他の下草や植栽と組み合わせるのがおすすめです。

オリーブ:基本は虫に強いが、幹に入る「アナアキゾウムシ」の確認が必須

達匠に植えてあるオリーブ

オリーブ

オリーブは、地中海風のおしゃれな雰囲気で、根強い人気があります。

基本的には病害虫に強いのですが、一つだけ例外的に厄介な天敵がいます。

それが「オリーブアナアキゾウムシ」。

成虫は体長15mmほどの黒褐色で、樹皮と色が似ていて見落としやすく、幹に産んだ卵から孵った幼虫が内部を食い荒らします。

幹まわりのオガクズ状の木くずや幹表面のボコボコが発見のサインで、4〜10月は特に要注意です。

月1回は根元を観察し、見つけ次第取り除いて株元を清潔に保つことが大切です。

「虫がつきにくい」とよく紹介されますが、この虫の存在を知らずに放置すると、幹の中を食い荒らされてある日突然木が枯れてしまうことがあります。

こうしたリスクを知った上で、月に1回の観察を続けられる方には、十分おすすめできる木です。

常緑ヤマボウシ:比較的虫に強く季節感もある。購入時は品種名の確認を

達匠に植えてある常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシ

常緑ヤマボウシは、初夏に白い花を咲かせ、秋には赤い実をつけ、ほんのり紅葉もします。

1本で季節の移ろいを感じられるのが魅力です。

病害虫に比較的強く、アブラムシがつく程度で済むことが多いです。

成長のスピードはやや早めですが、シマトネリコほど暴走せず、樹形が比較的整いやすいのが特徴です。毎年の剪定(年1〜2回、厳寒期を除く)で十分コントロールでき、管理しやすい部類に入ります。

ここで注意点として、一般的な「ヤマボウシ」は冬に葉が落ちる落葉樹です。

常緑のものが欲しい場合は、必ず「常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシスなど)」と品種名を確認してください。

ハイノキ:虫に強く管理もほぼ不要。西日を避けた半日陰に植える

ハイノキ

ハイノキは、細い幹がスッと立ち上がる、繊細で軽やかな樹形が特徴です。

春(4〜5月)には甘い香りのする白い花を咲かせます。

狭い場所でも圧迫感が出ず、モダンな住宅によく似合います。

深刻な害虫被害の報告が少なく、虫への強さは最高レベルです。

また、成長のスピードが極めて遅いので、放置しても樹形がほとんど崩れません。

剪定もほぼ不要で、ソヨゴと並んでもっとも管理が楽な木です。

ただし、強い西日や乾燥には弱いため、半日陰の場所に向いています

また、成長が遅い分、立派なボリュームになるまでには時間がかかります。

条件さえ合えば、虫と管理の手間を両立できる「知る人ぞ知る」優秀な木です。

逆に、虫が多くつきやすいシンボルツリーとその理由

逆に、シンボルツリーの候補としてよく名前が挙がるものの、実は虫がつきやすい傾向がある木もあります。

知らずに植えて後悔するより、特徴を理解した上で選ぶかどうかを決めていただきたいので、正直にご紹介します。

サクラ:美しい花と引き換えに、チャドクガなどの毛虫対策が必要になる

サクラ

春の美しい花は本当に魅力的ですが、毛虫(チャドクガなど)やアブラムシが発生しやすい木です。

特にチャドクガは毒針毛を持っており、触れると激しいかゆみが出ます

さらに、サクラは湿気のある土を好むので、幹や根の周りにシロアリが寄ってきやすいという厄介なリスクもあります。

また、大木になりやすいので、手が届かない高い場所で虫が発生すると、ご自身での駆除や薬剤散布がとても大変になります。

周囲に毛虫が落ちるなど、近隣トラブルになることもあります。

花の美しさと虫対策の手間、この両方を天秤にかけて判断したい木です。

モミジ・カエデ:アブラムシによる「すす病」と、秋の落ち葉掃除が必須

秋の紅葉が美しいモミジやカエデですが、アブラムシがつきやすいのが難点です。

アブラムシの排泄物が原因で「すす病」になり、葉が黒く汚れてしまうことがあります。

ただ、アブラムシ自体は市販のスプレー剤で簡単に予防・駆除できるため、そこまで神経質になる必要はありません。

本当に警戒すべきは、夏場に発生する「イラガ(毒毛虫)」と、幹を食い荒らす「テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)」

とくにイラガは触れると激痛が走るため、見つけたらすぐに駆除する必要があります。

また、落葉樹なので虫対策に加えて、秋から冬にかけての落ち葉掃除も必要です。

とはいえ家庭用のサイズなら数日おきにサッと掃く程度で済みます。

虫への注意ポイントさえ知っていれば、紅葉の美しさを存分に楽しめる木です。

落ち葉の量や紅葉についてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

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ここで紹介した木も、選んではいけないわけではありません。

虫がつきやすい傾向を知った上で、次にお伝えする管理方法を実践すれば、リスクは大きく下げられます。

それでも不安な場合は、達匠にお気軽にご相談ください。

シンボルツリーの虫を防ぐ日常管理と、見つけたときの対処法

どんな木を選んでも、「絶対に虫が来ない庭」を作ることはできません。

ただ、木の種類選びと日々の手入れ次第で、「虫が寄りつきにくい環境」は十分作れます

ここからは、虫を防ぐために具体的にどんな手入れをすればいいのかを見ていきましょう。

年1〜2回の剪定で風通しを確保し、虫の温床をなくす

虫を寄せつけないための一番の基本は、「風通しを良くすること」

定期的に剪定をして枝葉が密集しないようにするだけで、虫の温床をなくすことができます。

日常の管理として、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 枝葉が混む前に、年1〜2回を目安に剪定する
  • 枯れ枝や落ち葉は、見つけたらその都度取り除く
  • 水はけを整える(砂利や腐葉土で土壌改良しておくと安心)
  • 下草は植え込みすぎず、根元の風通しを残す

「虫がつきにくい木を選んだから、あとは放置で大丈夫」と思ってしまうと、どんな木にも虫はやってきます。

こうした手入れを続けていれば、虫の被害は抑えやすくなります。

虫を見つけたら、まずは市販の園芸用薬剤で対処する

虫対策で何よりも大切なのは、早期発見です。

水やりのついでなどに、定期的に木を観察する習慣があれば、多くの場合は大事にならずに済みます。

「虫が出た=失敗した、もう手遅れだ」というわけでもありません。

見つけたら、その虫に合った市販の園芸用薬剤を使ってみてください。

たとえば毛虫なら、群れている葉っぱごと切り取って専用の薬剤をまきます。

オリーブアナアキゾウムシなら、木肌の異常を見つけて幼虫を取り除き、4月・6月・8月を目安に薬剤を散布する、といった具合です。

もし木が大きくなりすぎたり、高い場所で被害が出たりして、どうしてもご自身では手に負えない場合は、無理をせずプロにご相談ください。

シンボルツリーと虫に関するよくある質問

虫がつかないシンボルツリーを選ぶとき・育てるときの疑問をまとめました。

Q. 常緑樹と落葉樹では、どちらが虫がつきにくいですか?

A. 一概にはいえませんが、常緑樹のほうが比較的つきにくい傾向があります。ただし、最終的には樹種による違いのほうが大きいです。

落葉樹は葉が薄くて柔らかいので、虫に食べられやすい傾向があります。

一方、常緑樹は葉が硬くて厚いものが多いので、一般的に「虫がつきにくい」と言われます。

ただ、常緑のオリーブでも虫のリスクはあるように、樹種ごとの特性で判断するのが確かです。

Q. 園芸用の薬剤は、安全に使えますか?

A. 使用方法と注意書きを守れば使えます。ただし、子どもやペットへがいる場合は注意しましょう。

市販の園芸用薬剤は、ラベルに書かれている使用方法や注意書きを守って正しく使うことが大前提です。

散布するときは子どもやペットを遠ざけ、散布した直後も近づけないようにしてください。

ご自身での使用が不安な場合は、プロに任せるのも選択肢です。

Q. 植えて数年後に虫が増えるのはなぜですか?

A. 木が大きくなって管理が行き届かなくなることが、主な原因です。

よくある原因は以下の3つです。

  • 木が大きくなって剪定が追いつかず、風通しが悪くなった
  • 根が張って土の状態が変わった
  • 近隣に木が増えて、虫の移動ルートができた

「植えたときは平気だったのに」というご相談の多くは、年数が経って管理が行き届かなくなったことが原因です。

剪定をして風通しを確保するだけで、状況はかなり改善します。

まとめ:比較的虫がつきにくい木を選び、定期的な剪定で予防しよう

完全に虫がつかない木はありませんが、比較的虫がつきにくい木は確かにあります。

今回ご紹介したシマトネリコ、ソヨゴ、オリーブ、常緑ヤマボウシ、ハイノキの5種は、どれも比較的虫のトラブルが起きにくい優秀な木です。

この記事のポイント
  • 「虫がつかない・手入れが楽・常緑」の3つが完全に揃う魔法の木はない
  • 虫に強い木(ソヨゴ等)や、剪定しやすい木(シマトネリコ等)から選ぶのが現実的
  • 年1〜2回の剪定で「風通し」を保つことが最大の虫対策
  • もし虫がついた場合は、市販の薬剤で対処するかプロに頼る

理想の木を探すより、無理なく手入れを続けられる木を選ぶほうが、結局はきれいなシンボルツリーを長く楽しめます。

もし「うちの庭にはどの木が合うんだろう」と迷われたら、ぜひそのまま達匠にご相談ください。現場の経験から、お住まいの環境で「一番後悔しない木」を正直にお伝えします。

現場の経験から、お住まいの環境で「一番後悔しない木」を正直にお伝えします。

虫のことが心配でなかなか踏み切れないという方も、まずはお気軽にご相談ください。

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