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外構工事の費用、どこまでできる?面積・デザイン・箇所別の相場と価格変動のポイント

新築やリフォームで外構工事を考えるとき、一番気になるのが費用ではないでしょうか。

しかし、外構工事は費用の幅が大きくなりやすく、住宅と比較して相場が分かりにくいのが現実です。

  • 自宅の広さだと、大体いくらかかるのか目安が知りたい
  • デザインや工事内容で、費用がどう変わるのか具体的に知りたい
  • 予算内で、うまく理想の外構を実現するコツはないだろうか

実は、外構工事の費用は「面積」だけでなく、「デザイン」や「どこを工事するか」といった要素で大きく変動します。

そのため、全体の相場観を掴んだうえで、ご自身の希望に合わせて予算を組み立てていくことが大切です。

この記事では、面積や施工スタイル別の費用相場から、工事箇所ごとの詳細な内訳、さらにはコストをうまく抑えるポイントまで網羅的に解説します。

理想の外構づくりに向けた、具体的な予算計画を立てていきましょう。

この記事を書いた人
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吉村英朗

12年間住宅の設計に携わり、その際、エクステリアの持つ可能性に興味を持ち、外構の設計として13年になります。

外構工事の費用は「面積」で変わる!坪数別の費用相場

「外構工事の費用は、建物の価格の1割程度」と聞いたことがあるかもしれません。

しかし、実際は建物の価格よりも外構部分の面積(坪数)に大きく左右されるのが実情です。

まずはご自宅の面積から、おおよその費用感を掴んでいきましょう。

全体の半数が30〜75坪!まずは自宅の外構面積を知ろう

一般財団法人建設物価調査会が2023年に実施した調査によると、戸建て住宅の外構面積(敷地面積から建物面積を除いた外構部分面積)は30坪〜75坪(約100㎡〜250㎡)の範囲に全体の半数近くが集中しています。

参考:「一般財団法人 建設物価調査会「個人住宅工事費調査 報告書~戸建住宅の建設費について~(2023年10月)」

 

このすべての敷地を外構工事するわけではありませんが、いったんの目安となります。

この面積が、費用を考える上での最初の基準になります。

【早見表】外構の面積別・費用相場

ご自身の外構面積が分かったら、下の表で費用相場の目安を確認してみてください。

外構の面積(坪・㎡) 該当する住宅の割合 費用相場の目安
〜30坪 (〜100㎡) 約15% 50万円〜150万円
30〜60坪 (100〜200㎡) 約35% 100万円〜250万円
60〜90坪 (200〜300㎡) 約25% 150万円〜300万円
90坪以上 (300㎡〜) 約25% 200万円〜400万円以上

表の通り、費用には幅があります。

これは、駐車場と簡単なアプローチのみといったシンプルな外構にするか、門や塀で囲い、カーポートやウッドデッキまで備えたフル装備の外構にするかで、必要な費用が大きく変わってくるためです。

同じ面積でも、工事内容によっては費用が2倍以上になることも珍しくありません。

この辺りは後ほど説明します。

目安とするならば、150万円〜200万円がひとつの目安となります。

これは、もっとも多い30〜60坪の敷地で、駐車場やアプローチといった基本的な工事に、フェンスや少しの植栽などを加えていくと、この価格帯に落ち着くことが多いためです。

まずはご自宅の面積から大枠の予算感を掴み、次にどのような外構にしたいか(施工タイプ)や、どこを工事したいか(施工箇所)を考えていくのが、スムーズな進め方です。

続いては、外構スタイル別の費用相場を紹介します。

デザインの選び方で費用は変わる|3つの外構スタイル別費用相場

先ほどお伝えしたとおり、外構工事全体の費用は、選ぶデザインスタイルによっても大きく変わってきます。

ここでは代表的な3つのスタイル、「オープン外構」「クローズ外構」「セミクローズ外構」について、費用相場の目安をご紹介します。

開放感を重視する「オープン外構」の費用

敷地の境界を明確に区切るフェンスや塀を設置しないため、周囲との調和を図りやすく、開放的な雰囲気を重視したデザインの外構をオープン外構と呼びます。

フェンスや塀などの構造物を必要としないため、材料費を大幅に抑えることが可能となり、他のスタイルと比較して総工事費を低く抑えられます。

目安としては、一般的に50万円~150万円程度で、シンプルな構成であれば50万円前後での実現も視野に入ります。

開放的な空間を好む方だけでなく、予算に制約がある方にとっても、オープン外構は魅力的な選択肢となり得るでしょう。ただし、プライバシー確保の点では工夫が必要です。

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プライバシーを守る「クローズ外構」の費用

敷地の周囲を高いフェンスや塀で完全に囲み、外部からの視線を遮るデザインをクローズ外構と呼びます。

防犯効果が高く、プライバシーや安全性を重視する方に人気のタイプですが、オープン外構と対照的にフェンスや塀の材料費や工事量が増えるため、ほかのスタイルよりも高コストになる傾向があります。

目安としては、一般的に200万円~300万円以上を見込んでおくとよいでしょう。

しっかりとした門扉や高さのある塀で敷地全体を囲む場合、相応の予算が必要となります。

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バランスの良い「セミクローズ外構」の費用

セミクローズ外構は、敷地の一部にのみフェンスや塀を設置することで、プライバシーと開放感のバランスを絶妙に保っています。

完全な閉鎖感を避けつつも、ある程度の安全性とプライバシーを確保したい方々にとって理想的な選択肢となるでしょう。

部分的な構造物の設置により、クローズ外構ほどのコストはかからず、かつオープン外構以上の機能性を備えることができます。

目安としては、一般的に150万円~250万円程度です。

セミクローズ外構はバランスがよく、最近人気が高まっています。

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どこを工事する?箇所別の費用相場と工事内容

次に、工事する箇所ごとに費用を見ていきましょう。

外構工事とひと口に言っても、どこを対象にするかで費用は大きく変わります。

以下の相場を参考にすると、おおよその費用を把握するのに役立ちます。

 

施工箇所 費用相場
門周り 15万円〜30万円
アプローチ 30万円〜60万円
ブロックフェンス 40万円〜80万円
カーポート・ガレージ 40万円〜100万円
庭・植栽 10万円〜100万円
テラス・ウッドデッキ 40万円〜50万円
フェンス 10万円〜50万円

門周り

門周りは「家の顔」となる部分であり、デザインや素材にこだわる方が多い箇所です。

門扉、門柱、ポスト、表札などをまとめて工事するケースが一般的です。

門柱は「造作門柱」と「機能門柱」があり、門扉は高さや素材で費用が変わります。

  • 費用相場: 約15万円~30万円程度

アプローチ

玄関アプローチは、門から玄関までの通路を砂利やコンクリート、タイルなどで舗装する工事です。

素材によって1平米あたりの費用が変わってきます。

デザイン性と安全性を考慮する必要があります。

  • 費用相場: 約10万円~15万円程度

ブロックフェンス

ブロックフェンスは敷地を区切るためのフェンスで、防犯性やプライバシーを確保するために設置されます。

基本的には高さと距離で決まり、デザイン性のある化粧ブロックにすると費用が上がります。

  • 費用相場: 約40万円~60万円程度

カーポート・ガレージ

車を所有している場合は、必須の工事です。土間コンクリート打ちやカーポートの設置など、施工内容によって費用が異なります。

カーポートは、所有台数によって変わり、またデザイン性のあるカーポートを選ぶと費用が上がります。

  • 費用相場: 約40万円~100万円程度

庭・植栽

庭や植栽は、工事の規模によって大きく異なります。

芝生や砂利を敷くなどの簡単な工事であれば10万円程度ですが、庭の広さや植栽の数、設備工事などによって、50万円~100万円かかるなど、大きく違ってくる箇所です。

  • 費用相場: 約10万円~100万円程度

テラス・ウッドデッキ

テラスやウッドデッキは、天然木・人口木・タイルなど、素材によって費用が変わります。

また、同じ人口木の中でもグレードによって、金額が変わってきます。施工面積や屋根の有無でも異なります。

  • 費用相場: 約40万円~50万円程度

フェンス

フェンスはブロックフェンスと同様に距離と高さで変わってきますが、素材や機能によって費用が大きく異なるのが特徴です。

素材としては、アルミ・樹脂・天然木などがあり、種類としてはメッシュフェンス、目隠しフェンスなどがあります。

  • 費用相場: 約10万円~50万円程度

外構費用が変わる3つの主な要因

同じ工事内容でも、費用はいくつかの要因で大きく変わります。

ここでは、その要因を見ていきましょう。

施工範囲(面積)

工事する面積が広いほど、必要な作業や材料が増えるため費用も高くなります。

庭が広い場合は、全体を一度に工事するのではなく、部分的な工事や段階的な工事を検討するのも一つの方法です。

デザイン性

外構にデザイン性を求めるほど、費用は高くなる傾向にあります。

オリジナルの設計や特注品を取り入れると、設計費や工事費が上がります。

たとえば、特注の門扉やフェンス、独自の模様を持つ舗装材などは、標準的なものより高価です。

また、既製品でもデザイン性の高いモデルは価格が上がります。

最近では、デザインにこだわったカーポートも人気を集めています。

素材

素材も、費用に大きく影響します。

同じデザインでも、高級な素材を使えば工事費用は高くなります。

また、舗装をコンクリートにするかレンガにするか、デッキを天然木にするか人工木にするか、といった選択でも費用は変わります。

ただし、初期費用だけでなく耐久性もふまえて、長期的なコストパフォーマンスを考えることも大切です。

外構工事の費用を上手に抑える4つのポイント

段階的な施工で予算を分散

外構工事は一度にすべてやろうと考えがちですが、まずは最低限必要な箇所を優先し、後から追加できる工事は家計に余裕ができてから、という進め方もあります。

一度に大きな支出が集中するのを避け、長期的な視点で予算を配分できます

段階的に工事を進めることで、それぞれの箇所の完成度を高められるため、こだわりをあきらめたくない方には特におすすめの方法です。

専門業者に直接依頼

専門の外構業者に直接依頼することで、中間マージンをカットし、総費用を抑えることができます。

不要な手戻りや材料の無駄を最小限に抑え、工期の短縮にも期待できるでしょう。

また、専門業者は最新の技術や材料に精通していることが特長で、より費用対効果の高い提案をしてくれるケースもあります。

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DIYを取り入れる

同様にDIYを取り入れることも費用の節約に効果的です。そのまま趣味につながることも。

例えば、防草シートや芝生の設置、庭への植栽といった比較的単純な作業は、ご自身で行うケースも多いです。

とはいえ、専門的な知識や技術を要する箇所や安全性が特に重視される部分については、専門業者に依頼しましょう。

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3社以上見積もりをとる

複数の業者から見積もりを取ることで、提案内容や価格を比較検討することが出来ます。

これによりざっくりとした相場感がつかめてくるため、3社以上は見積もりを取得するようにしましょう。

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まとめ:予算と理想を両立させる外構づくりのために

ここまで見てきたように、外構工事の費用は面積やデザイン、工事の箇所など、さまざまな要因で変わります。

費用をうまく抑えながら理想をかなえるには、工事の優先順位を考えたり、複数の業者を比較したりすることが大切です。

しかし、最終的に満足できる外構になるかどうかは、信頼できるパートナー、つまり工事業者選びが何よりも決め手となります。

まとめ
  • 費用の目安は「面積」「デザイン」「工事箇所」で把握する
  • 予算を抑えるには「優先順位付け」「専門業者への直接依頼」が有効
  • 複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが大切
  • 最終的な満足度は、信頼できる業者選びで決まる

「実際に外構プランを相談してみたい」

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