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落葉樹と常緑樹の違いは?「常緑なら手入れが楽」とは限らない理由と選び方

シンボルツリーのご相談に乗っていると、「できれば常緑樹がいいです」と希望されるお客様が多い印象があります。

一年中葉が落ちず、掃除の手間がかからないイメージがあるからですよね。

ただ、私たちが実際の現場でシンボルツリーをご提案するとき、「常緑樹なら手入れが楽ですよ」とそのままご提案することはほとんどありません

というのも、本当のところはそう単純ではないからです。

この記事では、落葉樹と常緑樹の基本的な違いから、「常緑なら手入れがいらない」という思い込みの実情まで、岐阜・愛知エリアで累計5,000件以上の外構施工を手がけてきた達匠の目線で、正直にお話しします。

この記事でわかること
  • 落葉樹と常緑樹の基本的な違い
  • 常緑樹と落葉樹、それぞれが得意な場面があること
  • 「常緑なら手入れが楽」はそうとは限らない
  • 実際に提案する機会が多い代表的な樹種の例
  • 自分の庭に合う一本を選ぶための判断軸
この記事を書いた人
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金森元章紀

絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構エクステリアの業界で営業設計として21年目。LIXILエクステリアコンテスト2024では、手がけた作品が金賞・銀賞。

落葉樹と常緑樹の違いは?「葉が落ちるか」が目隠しや手入れの差を生む

落葉樹は「冬になると葉をすべて落とす木」、常緑樹は「一年を通して葉を茂らせ続ける木」です。

きっと言葉としてはご存知ですよね。

ただ、この「葉を落とすか、落とさないか」というシンプルな違いが、実際の暮らしの中で「目隠しになるか」「手入れはどうなるか」といった大きな差につながっていきます

(なお、木には「針葉樹」「広葉樹」という分類もありますが、これは落葉・常緑とは別の切り口です。今回は庭木選びで一番迷いやすい「葉が落ちるかどうか」に絞ってお話ししますね。)

では、この違いが具体的な強みとしてどう表れるのか、順番に見ていきましょう。

常緑樹と落葉樹はどちらを選ぶ?それぞれの得意な役割

まずは基本の選び方です。

常緑樹と落葉樹には、それぞれ明確に得意な役割があります。

目隠しやプライバシー確保を優先するなら「常緑樹」

常緑樹の最大の強みは、一年中葉が茂っているぶん「安定した目隠し」になることです

冬になっても葉が落ちないので、道路や隣家からの視線をしっかり遮ってくれます。

「リビングの窓が道路から丸見えで落ち着かない」「玄関を開けたときの中を隠したい」といったプライバシー確保の目的がはっきりしているなら、目隠しメインで迷わず常緑樹を軸に考えて問題ありません。

庭で四季の移ろいや紅葉を楽しみたいなら「落葉樹」

一方で、落葉樹の魅力は「四季の移ろい」をダイレクトに感じられることです

春にはみずみずしい新緑が芽吹き、秋には鮮やかに紅葉し、冬には美しい枝ぶりを眺める。

常緑樹にはない季節の変化を庭に取り入れたい方には、落葉樹がぴったりです。

ただ、「葉が落ちる」ということは、当然ながら落ち葉掃除の手間がついて回りますよね。

「やっぱり手入れを考えると、落葉樹はちょっと」と不安になるかもしれませんが、実はそうとも言い切れないのが庭木の面白いところです。

「常緑樹なら手入れが楽」は本当?実際によくあるリアルな話

ここまでの話だと、「目隠しもできて、葉も落ちない常緑樹を選べば一番楽じゃないか」と思われるかもしれません。

しかし、ここからが一番お伝えしたいリアルな話です。

実は、「常緑樹=手入れが楽」というのは、少し見直していただきたい思い込みなんです

常緑樹は成長が早く、こまめな剪定が必要な木が多い

落ち葉の掃除がない代わりに、あとから大変になりやすいのが「剪定(せんてい)」の手間です。

達匠の現場で多くの庭を見てきた実感として、ほとんどの常緑樹はとても成長が旺盛で、どんどん大きくなります

いわゆる「暴走」しやすい木が多いのです。

樹種ごとに整理すると、次のような違いがあります。

樹種 手入れの実情
オリーブ・ユーカリ 成長が非常に早く、こまめな剪定をしないとすぐに樹形が乱れる
ミモザ 成長が早く、主役のシンボルツリーというよりは副主役向き(私たちの見立てです)
金木犀(キンモクセイ) 放っておくとボリュームが出て「ずんぐりむっくり」とした樹形になりやすく、すっきり見せたいシンボルツリーには少し不向き
スモークツリー 成長が早く、管理の手間がかかる
ソヨゴ 成長が緩やかで樹形は乱れにくいが、単体で植えるとボリュームが出ず寂しく見えがちなことも
マホニアコンフューサー コンパクトに収まる扱いやすい常緑樹だが、植えるスペースを選ぶ

このように、常緑樹ならどれでも手入れが楽なわけではなく、樹種によって苦労するポイントが全然違います。

決して常緑樹を否定しているわけではありません。

「落ち葉がない代わりに、切る手間がかかる木が多い」という現実を知ったうえで選んでいただきたいのです。

落葉樹でも、成長が遅い樹種を選べば手入れは軽くできる

では、落葉樹はどうでしょうか。

当然、秋から冬にかけて落ち葉の掃除は必要になります。

しかし、「落葉樹は全部大変」というわけでもありません。

たとえば達匠では、「絶対に常緑がいい」とおっしゃるお客様に、あえて落葉樹の「アオダモ」をご提案することがよくあります。

なぜなら、アオダモは成長がとても遅く、剪定の手間がほとんどかからない扱いやすい木だからです

また、私たちの代表が個人的に一番好きな樹種がイロハモミジです。

あの紅葉の美しさはやはり格別だからです。

ただ、イロハモミジは落ち葉の量が多く、お掃除の覚悟が必要になることは、提案時に必ず正直にお伝えしています。

「常緑は楽、落葉は大変」と決めつけず、木の種類ごとの特徴を比べながら、自分に合う一本を探してみてください。

冬場の違いにも注意。日差しを取り込む落葉樹と、目隠しを保つ常緑樹

手入れの手間だけでなく、冬場の「日当たり」や「目隠し」にも大きな違いが出ます。

落葉樹は葉が落ちる分、太陽が低い冬場でも、リビングに暖かな日差しをたっぷりと取り込んでくれます。

一方、常緑樹は冬でも葉が茂っているので、一年を通してしっかり目隠ししてくれます。

ご自身が庭木に何を一番求めているのか、以下の基準で優先順位を整理してみてください。

迷ったときは、この基準を目安に考えてみてください。

  • 冬でもしっかり視線を遮りたい → 常緑樹
  • 冬は暖かい日差しを室内に取り込みたい → 落葉樹
  • 四季の変化や季節感を味わいたい → 落葉樹
  • とにかく手入れの手間を減らしたい → 常緑か落葉かではなく「成長が遅い樹種」を選ぶ

達匠がよく提案する、現実的なシンボルツリーの代表樹種

手入れの手間とそれぞれのメリットを踏まえたうえで、達匠が実際の現場でよくおすすめしている、手のかかりにくい代表的な樹種をご紹介します。

常緑樹の代表例:シマトネリコ・ソヨゴ・オリーブ・ハイノキ・キンモクセイ・メラレウカ

 

「どうしても目隠しがしたい」という方に、常緑樹のシンボルツリーとしてよくご提案するのは、シマトネリコ、ソヨゴ、オリーブ、ハイノキなどです。

それぞれ成長の早さや枝のボリューム感に違いはありますが、どれも長く付き合っていける木ばかりです。

ご自宅の雰囲気に合うものを比べてみてください。

常緑樹それぞれの特徴や、手入れの頻度など詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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落葉樹の代表例:アオダモ・ジューンベリー・ヤマボウシ・ハナミズキ・モミジなど

 

落葉樹では、なんといってもアオダモをよくご提案しています。

成長が遅くて樹形も美しく、「手入れを減らしたい」という現代のライフスタイルにとても合っている木だからです

他にも、春に白い花を咲かせるジューンベリーやヤマボウシ、洋風の家に似合うハナミズキ、圧倒的な紅葉の美しさを楽しめるイロハモミジなど、季節の変化を存分に味わえる木がたくさんあります。

アオダモよりは落ち葉のお掃除の手間は増えますが、どれもシンボルツリーらしい見ごたえのある木です。

落葉樹の詳しい選び方については、こちらの記事にまとめています。

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まとめ:庭に求めること次第!敷地条件に合う一本をプロと見つけよう

落葉樹と常緑樹、どちらがいいか迷ったときは、「落ち葉がないから常緑樹」と決めてしまうのではなく、まずは「庭に何を一番求めているか」を整理してみてください。

目隠し効果が欲しいなら常緑樹、四季を楽しみたいなら落葉樹。

そして「手入れの楽さ」を左右するのは、常緑か落葉かの違いよりも、実際に選ぶ樹種そのものです

この記事のポイント
  • 落葉樹は冬に葉を落とし、常緑樹は一年中葉を茂らせるのが基本の違い
  • 目隠しなら常緑樹、四季の彩りを楽しむなら落葉樹という強みがある
  • 「常緑=手入れが楽」は思い込み。多くの常緑樹は成長が早く剪定の手間がかかる
  • 常緑樹のおすすめは、シマトネリコ・ソヨゴ・オリーブ・ハイノキなど
  • 落葉樹のおすすめは、手入れが少ないアオダモや、季節を感じるヤマボウシなど

夜間の見え方も気になる方は、シンボルツリーのライトアップ事例もあわせて参考にしてみてください。

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ただ、シンボルツリー選びの最適な答えは、お住まいの敷地条件や日当たり、隣の家との距離によって一軒一軒違います。

「自分の家の場合はどっちがいいんだろう?」と迷われたときは、ぜひ無理に決めきる前にお気軽にご相談ください。

現場の目線で、一緒にぴったりの一本を整理させていただきます。

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