投稿日:2026.07.30 最終更新日:2026.07.30
投稿日:2026.07.28 最終更新日:2026.07.28
シンボルツリーのご相談に乗っていると、「できれば常緑樹がいいです」と希望されるお客様が多い印象があります。
一年中葉が落ちず、掃除の手間がかからないイメージがあるからですよね。
ただ、私たちが実際の現場でシンボルツリーをご提案するとき、「常緑樹なら手入れが楽ですよ」とそのままご提案することはほとんどありません。
というのも、本当のところはそう単純ではないからです。
この記事では、落葉樹と常緑樹の基本的な違いから、「常緑なら手入れがいらない」という思い込みの実情まで、岐阜・愛知エリアで累計5,000件以上の外構施工を手がけてきた達匠の目線で、正直にお話しします。
絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構エクステリアの業界で営業設計として21年目。LIXILエクステリアコンテスト2024では、手がけた作品が金賞・銀賞。
目次

落葉樹は「冬になると葉をすべて落とす木」、常緑樹は「一年を通して葉を茂らせ続ける木」です。
きっと言葉としてはご存知ですよね。
ただ、この「葉を落とすか、落とさないか」というシンプルな違いが、実際の暮らしの中で「目隠しになるか」「手入れはどうなるか」といった大きな差につながっていきます。
(なお、木には「針葉樹」「広葉樹」という分類もありますが、これは落葉・常緑とは別の切り口です。今回は庭木選びで一番迷いやすい「葉が落ちるかどうか」に絞ってお話ししますね。)
では、この違いが具体的な強みとしてどう表れるのか、順番に見ていきましょう。
まずは基本の選び方です。
常緑樹と落葉樹には、それぞれ明確に得意な役割があります。

常緑樹の最大の強みは、一年中葉が茂っているぶん「安定した目隠し」になることです。
冬になっても葉が落ちないので、道路や隣家からの視線をしっかり遮ってくれます。
「リビングの窓が道路から丸見えで落ち着かない」「玄関を開けたときの中を隠したい」といったプライバシー確保の目的がはっきりしているなら、目隠しメインで迷わず常緑樹を軸に考えて問題ありません。

一方で、落葉樹の魅力は「四季の移ろい」をダイレクトに感じられることです。
春にはみずみずしい新緑が芽吹き、秋には鮮やかに紅葉し、冬には美しい枝ぶりを眺める。
常緑樹にはない季節の変化を庭に取り入れたい方には、落葉樹がぴったりです。
ただ、「葉が落ちる」ということは、当然ながら落ち葉掃除の手間がついて回りますよね。
「やっぱり手入れを考えると、落葉樹はちょっと」と不安になるかもしれませんが、実はそうとも言い切れないのが庭木の面白いところです。

ここまでの話だと、「目隠しもできて、葉も落ちない常緑樹を選べば一番楽じゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、ここからが一番お伝えしたいリアルな話です。
実は、「常緑樹=手入れが楽」というのは、少し見直していただきたい思い込みなんです。
落ち葉の掃除がない代わりに、あとから大変になりやすいのが「剪定(せんてい)」の手間です。
達匠の現場で多くの庭を見てきた実感として、ほとんどの常緑樹はとても成長が旺盛で、どんどん大きくなります。
いわゆる「暴走」しやすい木が多いのです。
樹種ごとに整理すると、次のような違いがあります。
| 樹種 | 手入れの実情 |
|---|---|
| オリーブ・ユーカリ | 成長が非常に早く、こまめな剪定をしないとすぐに樹形が乱れる |
| ミモザ | 成長が早く、主役のシンボルツリーというよりは副主役向き(私たちの見立てです) |
| 金木犀(キンモクセイ) | 放っておくとボリュームが出て「ずんぐりむっくり」とした樹形になりやすく、すっきり見せたいシンボルツリーには少し不向き |
| スモークツリー | 成長が早く、管理の手間がかかる |
| ソヨゴ | 成長が緩やかで樹形は乱れにくいが、単体で植えるとボリュームが出ず寂しく見えがちなことも |
| マホニアコンフューサー | コンパクトに収まる扱いやすい常緑樹だが、植えるスペースを選ぶ |
このように、常緑樹ならどれでも手入れが楽なわけではなく、樹種によって苦労するポイントが全然違います。
決して常緑樹を否定しているわけではありません。
「落ち葉がない代わりに、切る手間がかかる木が多い」という現実を知ったうえで選んでいただきたいのです。
では、落葉樹はどうでしょうか。
当然、秋から冬にかけて落ち葉の掃除は必要になります。
しかし、「落葉樹は全部大変」というわけでもありません。
たとえば達匠では、「絶対に常緑がいい」とおっしゃるお客様に、あえて落葉樹の「アオダモ」をご提案することがよくあります。
なぜなら、アオダモは成長がとても遅く、剪定の手間がほとんどかからない扱いやすい木だからです。
また、私たちの代表が個人的に一番好きな樹種がイロハモミジです。
あの紅葉の美しさはやはり格別だからです。
ただ、イロハモミジは落ち葉の量が多く、お掃除の覚悟が必要になることは、提案時に必ず正直にお伝えしています。
「常緑は楽、落葉は大変」と決めつけず、木の種類ごとの特徴を比べながら、自分に合う一本を探してみてください。
手入れの手間だけでなく、冬場の「日当たり」や「目隠し」にも大きな違いが出ます。
落葉樹は葉が落ちる分、太陽が低い冬場でも、リビングに暖かな日差しをたっぷりと取り込んでくれます。
一方、常緑樹は冬でも葉が茂っているので、一年を通してしっかり目隠ししてくれます。
ご自身が庭木に何を一番求めているのか、以下の基準で優先順位を整理してみてください。
迷ったときは、この基準を目安に考えてみてください。
手入れの手間とそれぞれのメリットを踏まえたうえで、達匠が実際の現場でよくおすすめしている、手のかかりにくい代表的な樹種をご紹介します。
「どうしても目隠しがしたい」という方に、常緑樹のシンボルツリーとしてよくご提案するのは、シマトネリコ、ソヨゴ、オリーブ、ハイノキなどです。
それぞれ成長の早さや枝のボリューム感に違いはありますが、どれも長く付き合っていける木ばかりです。
ご自宅の雰囲気に合うものを比べてみてください。
常緑樹それぞれの特徴や、手入れの頻度など詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「シンボルツリーは、一年中葉が落ちない常緑樹にしよう」 と思っても候補が多すぎて迷ってしまいませんか? 私たち達匠にご相談にいらっしゃるお客様からも、「手入れがいらなくて、虫もつかなくて、できれば常緑がいい」というご要望をよくいただきます。 たしかに、冬でも緑を楽しめて、落ち葉掃除の負担も少ない
落葉樹では、なんといってもアオダモをよくご提案しています。
成長が遅くて樹形も美しく、「手入れを減らしたい」という現代のライフスタイルにとても合っている木だからです。
他にも、春に白い花を咲かせるジューンベリーやヤマボウシ、洋風の家に似合うハナミズキ、圧倒的な紅葉の美しさを楽しめるイロハモミジなど、季節の変化を存分に味わえる木がたくさんあります。
アオダモよりは落ち葉のお掃除の手間は増えますが、どれもシンボルツリーらしい見ごたえのある木です。
落葉樹の詳しい選び方については、こちらの記事にまとめています。
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落葉樹と常緑樹、どちらがいいか迷ったときは、「落ち葉がないから常緑樹」と決めてしまうのではなく、まずは「庭に何を一番求めているか」を整理してみてください。
目隠し効果が欲しいなら常緑樹、四季を楽しみたいなら落葉樹。
そして「手入れの楽さ」を左右するのは、常緑か落葉かの違いよりも、実際に選ぶ樹種そのものです。
夜間の見え方も気になる方は、シンボルツリーのライトアップ事例もあわせて参考にしてみてください。
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ただ、シンボルツリー選びの最適な答えは、お住まいの敷地条件や日当たり、隣の家との距離によって一軒一軒違います。
「自分の家の場合はどっちがいいんだろう?」と迷われたときは、ぜひ無理に決めきる前にお気軽にご相談ください。
現場の目線で、一緒にぴったりの一本を整理させていただきます。
投稿日:2026.07.30 最終更新日:2026.07.30
投稿日:2026.07.30 最終更新日:2026.07.30
投稿日:2026.06.25 最終更新日:2026.07.28
投稿日:2026.06.25 最終更新日:2026.07.28
投稿日:2026.05.29 最終更新日:2026.05.29
投稿日:2024.09.19 最終更新日:2024.09.20
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