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人工木ウッドデッキの寿命は本当に20年?劣化の原因と長持ちの条件

「人工木にすれば、メンテナンスなしで一生使えるんでしょ?」

お庭作りのご相談で、そんなふうに聞かれることはよくあります。

人工木ウッドデッキの寿命はおおよそ20年以上です。

確かに天然木と比べるとはるかに長持ちしますが、まったく傷まないわけではないんですね。

何年も直射日光や雨風にさらされれば、どうしても表面の色があせたり、細かいひび割れができたりするものです。

ただ、少し色が薄くなった程度なら、急いで交換しなくても大丈夫です。

この記事では、5,000件以上の外構施工実績をもとに、人工木デッキに起きる変化のしくみと、「まだ使えるのか」「もう寿命なのか」を見分ける基準をまとめました。

この記事でわかること
  • 天然木(ソフト・ハード)と人工木の寿命の違い
  • 紫外線や夏の温度変化によって起きるデッキの傷み方
  • ひび割れや反りから判断する交換時期の3つのサイン
  • 年1回の中性洗剤洗いで30年以上長持ちさせる方法
この記事を書いた人
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金森元章紀

絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構エクステリアの業界で営業設計として21年目。LIXILエクステリアコンテスト2024では、手がけた作品が金賞・銀賞。

人工木の寿命は20年以上。天然木とはどれだけ差がある?

人工木ウッドデッキの寿命は、一般的に20年以上とされています。

ただ、床下の風通しがよく、根太や束柱が傷んでいないことが前提の話。

寿命は素材の性能だけでなく、床下の湿気管理や温度変化など、施工条件にも左右されます。

まずは素材別の寿命から確認していきましょう。

ソフトウッド5〜10年、人工木は20年以上と大きく差がある

ウッドデッキに使われる素材は大きく3種類です。

素材ごとの特徴と寿命の目安をまとめると、以下のようになります。

素材 耐久性 寿命の目安 メンテナンス
ソフトウッド(天然木) 5〜10年 定期的な塗り直しが必要
ハードウッド(天然木) 15〜30年 数年おきの塗り直しが必要
人工木(樹脂・木粉複合) 20年以上 基本的に不要

天然木との一番の違いは、やはり「腐りにくさ」にあります。

中でも、ソフトウッドは価格が抑えられる反面、腐食・虫害・変形・割れが起きやすいのが特徴です。

塗装をしないままでいると、数年もしないうちに劣化が始まることも。

ハードウッドは耐久性が高く、しっかりメンテナンスを続ければ20〜30年使えるものもありますが、数年おきの塗り替えが必要になります。

一方、人工木(樹脂と木粉を混ぜ合わせた工業製品)は腐食・虫食い・ささくれが起こりにくく、メンテナンスの手間が大幅に少ないのが一番の魅力です。

価格は高めになりますが、長い目で見るとメンテナンスコストの低さがしっかり活きてきます。

初期費用から将来のメンテナンスコストまで、ウッドデッキの全体的な費用相場を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。

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腐りにくく、虫害にも強い。これが人工木の寿命が長い本当の理由

人工木が長持ちしやすい理由は、大きく3つあります。

プラスチックが水を弾くから、内部が腐りにくい

プラスチックが水を弾くのは、なんとなくイメージできると思います。

人工木はそのプラスチック(樹脂)と木の粉を混ぜ合わせて作られているので、天然木と違って水分が内部に入り込みにくい構造になっています。

腐朽菌が木を腐らせるには水分が欠かせません。

水が入りにくければ、腐朽菌はそもそも活動できないんですね。

品質が均一で「当たり外れ」がない

天然木には木目や節、含水率のばらつきなど、個体差がつきものです。

その差が耐久性の差にもなりやすく、同じ樹種でも「長持ちするものとしないもの」が出てきます。

一方、人工木は均一に製造された工業製品なので、性能のばらつきが少なく品質が安定しています。

シロアリに食べられにくい

シロアリはセルロース(木の成分)を分解してエネルギーを得る虫ですが、人工木はプラスチックを含む複合材のため、天然木に比べてシロアリ被害を受けにくいことが研究でも確認されています。

ただし「ほとんどない」は「絶対ゼロ」ではありません。

ただ、床下が常に湿った状態になっていると、表面の木質部分が腐ってしまうこともあります。

だから、床下の湿気管理が大事になってくるわけです。

もっと手入れが楽で長持ちする素材を探している場合は、タイルデッキも有力な候補になります。どちらがご自身の用途に合っているか比較したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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人工木にも劣化はある?起きやすい変化と原因を知っておこう

「人工木は劣化がないんだよね?」

実は、そうとも限りません。

代わりに起きるのが、紫外線と温度変化による傷みです。

さらに見落とされがちなのが「下地」の劣化です。

紫外線で色あせ・粉化は起きるが、すぐに交換が必要な変化ではない

日に当たり続けると色あせてくるのは、プラスチックの椅子でも車のボディでも同じですよね。

人工木も同じで、屋外で使い続けるうちに表面が少しずつ色あせてきます。

さらに年数が経つと、表面が白っぽい粉を帯びてくることがあります。

「チョーキング」と呼ばれる現象です。

ちょっと余談ですが、「デッキに白い粉がついているんですが、これ大丈夫ですか?」というお問い合わせはけっこう来ます。

不具合ではないので安心してほしいのですが、洗濯物や布団を直接置くと粉が付くことがあるので、そこだけ覚えておいてもらえると助かります。

ただ、色あせもチョーキングも、使い続ければ起きる自然な変化です。

見た目は気になりますが、すぐに交換が必要なわけではありません。

夏の温度差で反りが起きやすく、表面は70℃近くになることもある

プラスチックは熱で伸び、寒さで縮みます。

夏と冬の繰り返しで、2mの板が5〜6mmほど変わることもあります。

わずかな数字に聞こえますが、この伸縮を考えていない施工だと、板が反ったり歩いたときにたわんだりすることがあります。

なので、施工のときは、板と板のつなぎ目に5mm以上の目地を設けます。

もう一つ、夏の表面温度も気になるところです。

直射日光を受けたデッキ面は、70℃近くに達することもあります。

色の濃い製品ほど熱を持ちやすく、夏に素足で乗るとやけどすることがあります。

小さなお子さんがいるご家庭は、特に気をつけてください。

下地の木材が、デッキ表面より先に傷むことがある

実は、ウッドデッキで一番見落とされがちな劣化箇所が「下地」です。

表面の人工木がいくら長持ちする素材でも、その下の根太(ねだ)や束柱(つかばしら)が先に傷んでしまうことがあります。

デッキの下は地面に近く、雨が降るたびに湿気がこもりやすい場所です。

風通しが悪ければその湿った状態が長く続き、木材が腐ってきます。

表面が人工木でも、床下が腐れば安全に使えなくなります。

うちのデッキはまだ使える?色あせ・ひび割れ・たわみで見分ける交換のサイン

 

人工木ウッドデッキは20年以上持つとはいえ、使い続けるうちに何かしら変化は出てきます。

「うちのデッキはまだ大丈夫?」と気になったとき、年数だけで判断するのは難しいですよね。

そこで劣化の状態を3段階に分けて、見ていきます。

色あせ・変色だけなら、まずは経過観察で十分

まず代表的なサインは、設置当初より色が薄くなった、わずかに変色が見られる、といった変化です。

色あせは人工木デッキで年数とともに起きる自然な変化です。

この段階では強度も防水性も大きく落ちているわけではありません。

まずは経過観察で十分です。

定期的に掃除して、汚れがこびりつかないようにするだけで、この段階はかなり長く維持できます。

気になるようであれば、人工木専用のコーティング剤を使うと紫外線から表面を保護でき、色あせの進行を遅らせることができます。

浅いひび割れ・軽い反りはメンテナンスで延命できる段階

この段階のサインは、表面に浅いひび割れが見られる、板の端がわずかに反っている、中央に少し水が溜まりやすい、といったものです。

すぐに交換が必要なわけではありませんが、放置すると劣化が進みやすいので、早めに対処しておきたいところです。

表面的な浅いひび割れであれば、番手60〜80のサンドペーパーで板の長手方向に沿って磨く補修ができます(取扱説明書に記載されている方法です)。

磨いた後にコーティング剤で保護すると、水分が入りにくくなって劣化の進みも遅くなります。

軽い反りについては、歩くのに問題がないようなら様子を見て構いません。

「水たまりができやすくなった」「少しボコつく感じがする」程度であれば、様子を見ながら管理していきましょう。

この段階でしっかりメンテナンスを続ければ、さらに10年以上使い続けることも十分可能です。

深いひび割れ・たわみ・ぐらつきが出たら交換を検討するサイン

深いひび割れ(内部まで達しているもの)、踏むとたわむ・沈む感じがする、きしむ音がする、デッキ全体がぐらつく。

こうしたサインが出てきたら、安全性に関わる問題が起きている可能性があります。

自己判断での先延ばしは避けてください。

深いひび割れができると水が中まで入り込み、下地の木材が腐るのが早くなります。

踏んだときのたわみやぐらつきも、下地が腐っていたり固定部分が弱くなっているサインのことが多く、見た目では判断しにくい場合もあります。

放っておくと事故につながるので、迷わずプロに診てもらってください。

人工木ウッドデッキを30年以上持たせるには、何をすればいい?

ケアと施工条件さえ整えば、人工木ウッドデッキは30年以上使い続けることができます。

具体的な5つの方法を解説します。

中性洗剤での年1〜2回の清掃が、劣化を防ぐ基本

人工木のお手入れは基本的に年1〜2回の清掃だけで十分です。

やり方は「中性洗剤をうすめたもの+スポンジで拭いて、水で流す」だけ。

ワイヤーブラシなど硬いもので力を入れてこすると表面に傷がつくので、スポンジや柔らかいブラシを使ってください。

黒い斑点(カビ)が出た場合は、塩素系のカビ取り剤が使える製品もありますが、素材への影響があるものもあります。

まずはお使いの製品の取扱説明書を確認してください。

高圧洗浄機は使えますが、強い圧力で表面を削ってムラが出ることがあります。

弱めの設定で、板の長手方向に沿って使うのが基本です。

スチーム洗浄機はNGとしているメーカーもあるので、同じく確認しておきましょう。

寿命を左右するのは床下の湿気。年1回の草取りで空気の通り道を確保

人工木デッキの寿命を大きく左右するのが、「床下の湿気管理」です。

デッキ下に雑草や落ち葉が溜まると、空気の通り道がふさがれて湿気がこもり、下地の木材が腐ってきます。

定期的な草取りや落ち葉の掃除で、デッキ下に空気の通り道を確保しましょう。

防草シートを使う場合は、透水性だけでなく通気性も確保できるタイプにしてください。

色あせが気になってきたら、コーティングで表面を保護できる

色あせや表面の傷みが気になるようになったら、コーティング剤で表面を保護する方法があります。

人工木専用のものを選ぶ必要があり、塗布前にやすりがけが必要なこともあります。

塗料の種類によっては素材に合わないものもあるので、使う前にお使いのデッキのメーカーに確認してください。

必須ではありませんが、浅いひび割れや色あせが目立ってきたタイミングで試してみてください。

テラス屋根やシェードで日陰を作れば、劣化も表面温度も抑えられる

直射日光を長時間受け続けると、紫外線劣化(色あせ・チョーキング)が加速します。

また夏場はデッキ表面が高温になるため、素足でのやけどリスクも出てきます。

パーゴラやテラス屋根、シェードで日陰を作るだけで、どちらもかなり改善されます。

日射を遮ることで表面温度が下がり、夏でも素足で使いやすくなります。

雨の日に洗濯物を干したり、アウトドアリビングとして天候に左右されず使えたりと、活用の幅も広がります。

屋根のメリット・デメリットや費用について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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まとめ:年1回の水洗いと床下管理で、人工木ウッドデッキは20年以上持つ

人工木ウッドデッキは「腐らない素材」として知られていますが、「腐らない」は「何もしなくていい」ではありません。

この記事のポイント
  • 人工木の寿命は20年以上が目安となる
  • 年1〜2回の水洗いだけで十分なお手入れになる
  • 色あせや浅いひび割れならすぐには交換しなくていい
  • 踏んでぐらつく、深いひび割れが出たら早めにプロへ

年に1、2回、中性洗剤で洗い流す。それだけで、人工木デッキは20年以上きれいに保てます。

色あせや表面のひび割れ程度なら、気になったタイミングでコーティングしてあげれば十分です。

「歩くと板が沈む」「全体がきしむ」といった症状が出てきたときは、放置せずプロに診てもらってください。

デッキの寿命は、素材の性能だけでなく、施工の質にも大きく左右されます。

「今の状態を一度見てほしい」

「ウッドデッキを新しく作りたい」

という方は、達匠にご相談ください。

ウッドデッキの補修・交換から新設まで対応しており、5,000件以上の外構施工実績があります。

LIXILエクステリアコンテスト6年連続受賞の経験をもとに、長く使えることを前提にした下地設計・素材選びをご提案しています。

はじめてのご相談でも、お気軽にどうぞ。

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