2024.08.22
外構工事はいつ始めるべき?新築時の3つの重要なタイミングを解説
新居の計画って、わくわくする反面、やることが山積みですよね。間取りや内装、設備選びに夢中になっているうちに、外構が後回しになっているケース、とても多いんです。家にこだわったのに、予算オーバーで外構を削ってしまう…そんなもったいないことになりかねません。
外構は家の「顔」となる外観全体の印象を大きく左右する重要な要素です。こだわれば こだわるほど、思わず足を止めたくなるような素敵な外観に。そんな魅力的な住まいづくりのカギが外構です。この記事では、新築外構工事を始めるベストなタイミングについて詳しく解説します。これを読めば、外構工事の計画をスムーズに進めるためのポイントがわかるはずです。
目次
いつから動く?新築外構工事の理想的なタイミング
素敵な外構を実現するためには、計画のタイミングが重要です。ここでは、見積もり依頼と契約の最適な時期、そして早めに動き出すことのメリットについて詳しくご説明します。
予算取りのタイミング
外構工事の予算は、家づくりの初期段階で確保しておくことが大切です。ついつい家の予算に目が活きがちですが、建築費用に多くを割いてしまうと、外構に十分な予算が残らないことがあります。
早めに予算を設定し、「こんなはずじゃなかった」とならないよう、少し余裕を持った予算確保をおすすめします。
見積もり依頼のタイミング
外構工事の見積もり依頼は、家の着工が始まる前後が理想的です。それより早い場合、確定していない要素も多く、図面だけでは外構イメージを作るのが難しいため、正確なプランや見積りが作成できません。遅くとも建築工事の完了2〜3ヶ月前までには見積もりを依頼しましょう。
契約のタイミング
外構工事の契約は、建築工事の完了1〜2ヶ月前が理想的です。この時期に契約することで、建築工事との連携がスムーズになり、資材の手配や工事の準備に十分な時間がとれます。また、引っ越し時期に合わせた計画が立てやすくなります。遅くとも建築工事完了の1ヶ月前までには契約を済ませておくことをおすすめします。
早めに動き出すとこんなメリットが
外構工事の計画を早めに始めることで、以下のようなメリットが期待できます:
じっくり考える時間が持てる
家のデザインと外構のイメージをゆっくり考える時間が持てます。急いで決めるのではなく、理想のイメージを丁寧に練り上げることが可能になります。
見積もりの比較検討が出来る
複数の業者から提案を受け、じっくり比較検討する余裕ができます。予算内でより良い外構プランを選択できる可能性が高まります。
工事スケジュールに余裕ができる
工事全体のスケジュールに余裕ができます。天候の変化や予期せぬ事態にも柔軟に対応できます。
新居での生活をスムーズにスタート
引っ越しと同時に外構も完成させることができれば、新居での生活をより快適にスタートできます。
早めの計画立案は、外構工事をスムーズに進めるだけでなく、より満足度の高い住まいづくりが実現できます。
逆に外構工事を後回しにするリスク
逆に外構工事を後回しにすると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。ここでは、その具体的なリスクについて説明します。
予算が残らない
家の建築費用に多くの予算を割いてしまうと、外構工事に十分な予算が残らないことがあります。建物の完成後に外構工事を計画すると、予算不足で思い通りの外構が実現できない可能性があります。
外構工事の予算の決め方を解説!事前計画で予算オーバーを回避
家を建てた後、いざ外構工事に取り掛かろうとしたときに家に予算を割きすぎてこだわる余裕がない...というケースも珍しくありません。せっかくのこだわりの家も残念な印象になりかねません。外構は言わば住まいの顔。本記事では具体的な予算の決め方のポイントと、予算が割けない場合の対処法について詳しく解説していきます。 外構工事の予算計画で失敗しないための決め方4つ 予算の決め方で押さえておきたいポイントは以下の4つです。 1. 早めに動く:家の建築と同時進行がベスト! 外構工事の成功には、適切な時期に計画を始めることが重要です。理想的なのは、住宅の建築計画と並行して外構工事の準備を進めることです。これにより予算配分や工事スケジュールの調整がより円滑に行えるようになります。建物が完成してから外構工事に着手すると、時間的にも金銭的にも余裕が乏しくなりがちです。そのため、早い段階から外構工事の計画に取り掛かることで、十分な時間的余裕を確保し、より綿密な準備が可能となります。予期せぬ問題にも柔軟に対応できる体制を整えられるでしょう。 以下記事では外構計画のタイミングについて詳しく解説していますのでこちらもあわせてご覧ください。 2. 外構工事の範囲を明確にする 外構工事を計画する際には、工事範囲を明確に定めることが非常に重要です。具体的にどの部分に手を加えるのか、例えば門周りや駐車場、庭園のどの箇所を改修するのかを事前に決定しておくことで、どこにいくらかけるのかといった予算の配分が可能となります。このように工事の範囲を明確化することにより、限られた予算内で外構工事を完了させることができるでしょう。 3. 優先順位を決める 外構工事の予算を効果的に活用するには、優先順位の設定が必要です。限られた資金を最大限に活かすためには、まず自分たちにとって何が最も重要かを見極める必要があります。たとえば、家族の安全を第一に考えるなら防犯対策に重点を置くかもしれません。一方で、美しい庭園を夢見ているなら、デザイン性により多くの予算を割り当てることになるでしょう。このように、個々のニーズや価値観に基づいて優先順位を決めることで、限られた予算内でも満足度の高い外構を実現できます。そのため、工事を始める前に家族で話し合い、何を重視するかをしっかりと決めておくことが賢明です。 4. 相見積で賢く選ぶ:複数業者から最適プランを 外構工事の計画において、複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することは極めて重要です。最適な価格とサービスのバランスを提供する業者を選定できます。見積もりを依頼する際には、自身の予算の上限を明確に伝えることが賢明です。施工業者は限られた予算内で最適なプランを提案することができ、結果として、予算に見合った提案を得られる可能性が高まります。 予算計画の注意点 追加費用の落とし穴も:余裕を持った予算設定を! 外構工事を進める上で、予期せぬ追加費用の発生は珍しくありません。地盤状況の想定外の悪さや、工事中に発覚する新たな問題点など、様々な要因が考えられます。さらに、施工途中でデザインや仕様の変更を望む場合も、コストアップにつながる可能性が高いでしょう。こうした追加費用に備えて余裕をもって予算を設定することをおすすめします。 以下では「外構工事における追加費用」について詳しく説明していますのでこちらもあわせてご覧ください。 予算が足りないけどあきらめたくない...どうしたら? 段階的な施工計画を立てる 外構工事を計画する際、つい一度の工事で考えてしまいがちですが、最低限進めなければならない箇所を優先的に行い、後に追加可能な工事は家計に余裕が出てきてから行うことも一つの選択肢です。一時期に集中する大きな支出を避け、長期的な視点で予算を配分することが可能となります。段階的な施工は各工程の完成度を高めることができるため、外構へのこだわりをあきらめたくない方には特におすすめな方法です。 代替品を選ぶ 素材選びによっても外構工事の予算を抑えることができます。高級素材やアップグレード製品にこだわらず、外観が類似しながらも価格が手頃な代替材を選択することで、コストカットできる可能性があります。 また、タイムリーなセールやキャンペーンを活用するのも効果的な戦略といえるでしょう。例えばフェンスや舗装材などは、見た目の差異が小さいにもかかわらず、価格帯に大きな開きがあることがあります。 そのため、慎重に比較検討し、コストパフォーマンスの高い素材を選択することで、予算内で理想の外構を実現できる可能性が高まります。 DIYを検討する 外構工事の費用を抑えるために自分でできる作業に挑戦するのも一案です。防草シートや芝生の設置、簡単な植栽など、比較的容易な作業はDIYで工事費用を大幅に節約できる可能性があります。ホームセンターで材料を調達できれば、予算内で理想の外構を実現できるかもしれません ただし、安全性や専門知識が必要な部分については、無理をせず専門業者に依頼するようにしてください。 まとめ:家+外構のトータルプランニングを! いかがでしたか?住宅設計において、外構工事の予算設定は建物の計画と同様に重要なものです。外構は住まいの顔であり、日々の生活の質に大きな影響を与えるため、慎重な計画が不可欠となります。そのため、家の設計段階から外構工事を視野に入れ、総合的な予算配分を考えることが賢明です。 当社では、ヒアリングを通してお客様の要望・予算に応じて最適なプランをご提案します。外構工事の予算について不安な点はお気軽にお問い合わせください。
生活の不便さ
外構工事を後回しにすると、建物の完成後に工事を行うことになり、引っ越しや生活の開始が遅れる可能性があります。庭や駐車場が未完成の状態での生活は、不便さを感じることが多いでしょう。
工事費用の増加
急いで外構工事の検討を進めると、業者の選択肢が限られ、価格交渉が難しくなることもあります。
防犯や安全面の問題
防犯面も気になります。フェンスや照明など外構工事が未完成の状態では、防犯や安全面でのリスクも高まります。
まとめ:新築外構工事は早めに計画しよう
新築の外構工事を成功させるためには、早めの計画が不可欠です。早い段階で計画を立てることで、余裕を持って外構について考える時間が生まれます。また、スケジュールに余裕ができ、引っ越し後すぐに快適な生活を始めることができます。予算面での困りごとも減るでしょう。
達匠では、綿密な現地調査を行い、その土地を活かしながら、住宅とお客様の生活に合わせた最適なプランを一緒に検討いたします。もちろん、すべて私達にお任せいただくことも可能です。外構は、家の「顔」となる重要な要素。早めの計画で、理想の住まいづくりを実現しましょう。
この記事を書いた人
金森元章紀
絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構 エクステリアの業界で営業 設計として21年目。