2024.09.19
【新築外構】後悔しない業者選び!「工務店 vs 外構業者」を3つの観点で徹底比較!
家づくりの過程で、外構工事の重要性は見過ごされがちです。多くの場合、建築がある程度進んだ段階で工務店やハウスメーカーから外構の提案を受けることが一般的です。
ただ、この時点で初めて外構を考え始めると、いくつかの問題が出てくるかもしれません。
- デザインの選択肢が限られる
建築が進んだ段階では、外構のデザインが住宅本体との調和を取りづらくなることがあります。 - 予算の制約
建築費用が確定した後では、外構にかける予算が限られてしまう可能性があります。 - 時間的制約
入居日が迫っている中での検討となり、十分な比較検討の時間が取れないことがあります。
これらの問題を避けるためには、外構計画を住宅設計の初期段階から考慮に入れることが重要です。
そこで今回の記事では、工務店に依頼する場合と専門業者に依頼する場合それぞれの特徴を理解し、早い段階で、ご自身のニーズに合った選択が出来るよう解説していきます。
目次
工務店・ハウスメーカー(HM)に依頼する場合の特徴
工務店・ハウスメーカーに依頼する場合の特徴は主に以下3つです。
- 業者探し・打ち合わせなどの「手間」が減らせる
- 建築と同時進行できるため、「工期」を短縮できる
- 住宅本体との「デザインの統一感」が得やすい
以下で詳しく解説していきます!
①業者探し・打ち合わせなどの「手間」が減らせる
外構工事を工務店に依頼した場合、業者探しを行う必要もありませんし、外構部分の打ち合わせと住宅本体の打ち合わせを平行して実施できるため、「家づくりにおける手間」を軽減できます。
また当然ですが、住宅本体であっても、外構であっても、連絡の窓口が1つになるため、コミュニケーションの面でもかなり楽になるでしょう。
特に、「夫婦の休みが合わせづらく、打ち合わせの時間が取りにくい」「小さい子どもがいるからお休みは遊びに費やしたい」など、極力家づくりの手間を減らしたい方にはおすすめですね。
②建築と同時進行できるため、「工期」を短縮できる
工務店・ハウスメーカーに依頼した場合、住宅の「本体工事」と「外構工事」を同時に進められるため、全体的な工期短縮につながり、比較的早いタイミングでの入居が可能になります。
外構工事を別途自分で探した専門業者に依頼する場合、責任の所在を明確にするためにも、外構工事の開始は原則「引き渡し後」となります。
これは、例えば「外壁に傷がついた」という場合に、2社が現場に入っている状態だと、「どちらが修理を行うのか?」等で揉めてしまうケースがあるためです。
③住宅本体との「デザインの統一感」が得やすい
住宅本体と外構のデザインを一体的に考えることで、統一感のある美しい仕上がりを実現できます。
例えば、家の外壁の色や素材と調和する舗装材やフェンスを選んだり、デザインスタイルに合わせた植栽計画を立てたりすることが可能になります。
このように家全体のバランスを考えることで、外壁の色合いが庭の雰囲気とマッチしたり、アプローチの舗装が建物の魅力を引き立てたりと、細部まで行き届いた美しさが生まれます。
専門の外構業者に依頼する場合の特徴
外構の専門業者に依頼する場合の特徴は主に以下3つです。
- 工務店・ハウスメーカ経由よりも、外構コストが「10~30%」下がる
- コストダウンした分、ワンランク上のプラン設計が可能に
- 要望のデザインを実現しやすい
以下で詳しく解説していきます!
①工務店・HM経由よりも、外構コストが「10~30%」下がる
専門業者に直接依頼した場合、中間業者のマージンを省くことができます。
前述のとおり、一般的には工務店やハウスメーカーは外構工事を下請け業者に委託し、10%〜30%程度の手数料を上乗せしているので、この費用を削減できます。加えて、複数の業者から見積もりを取ることで、より適正な価格で工事を行うことが可能でしょう。
また、外構の知識や技術が豊富なプロだからこそ、予算に応じた適切な提案を行い、必要最小限の工事内容から始めることができます。これにより、過剰な設計や不要な工事を避けることができるので、外構をコンパクトに抑えたい方にもおすすめです。
▼自社施工と下請けの仕組みと違いについてはこちら
外構工事の自社施工と下請け | その違いと仕組みについて専門家が解説!
外構工事は、必ずしも「依頼先=工事会社」にならない可能性があることをご存知でしょうか。実は、思っている以上にたくさんの業者が関わっているものなのです。 本記事では、外構工事における「自社施工」と「下請け」の違いについて、その仕組みと特徴に焦点を当てて解説します。これから外構工事を考えている方々にとって、より良い選択をするための参考になれば幸いです。 そもそも「外構工事の下請け」って? 「下請け」とは、ある企業や個人が受注した仕事の一部または全部を、他の企業や個人に委託することを指します。この仕組みは建設業やIT業界など、様々な分野で見られます。 外構工事の場合、通常はハウスメーカーや工務店が顧客から直接工事を請け負い、これらの会社が「元請け」となります。元請け業者は、受注した外構工事の全部または一部を、専門の外構工事業者に委託します。この専門業者が「下請け」となり、元請けの指示に基づいて実際の施工作業を行います。 下請け業者は庭造りやフェンス設置、駐車場舗装などの具体的な作業を担当しますが、顧客との直接の契約関係はなく、元請け業者と契約を結びます。報酬も元請け業者から受け取りますが、通常は元請け業者の取り分よりも低くなります。工事の最終的な責任は元請け業者が負うことになります。 ハウスメーカーや工務店に依頼すると、建築から外構工事まですべて一括で行うことができるのはこの仕組みのおかげです。専門性の高い作業をより効率的に行えるメリットがあると言えるでしょう。 一方の自社施工には複数のパターンがある 一方で、「外構工事の自社施工」とは、外構工事を請け負った会社が、自社のスタッフや直接雇用の職人によって工事の全体または大半を行う方式です。デザイン・設計から施工、アフターフォローまでを一貫して担当します。 自社施工の場合、外構工事会社は具体的な作業を自社のスタッフや直接雇用の職人が行います。顧客との契約関係は直接結び、工事の全責任を負います。報酬も顧客から直接受け取るため、中間マージンが発生せず、コスト面での優位性があります。 ただし、会社の規模や人員によっては、工事の一部を外部の専門業者に委託することもあるでしょう。 そのため、自社施工は以下のような形態で分けられます。 全工程を自社で完結させる完全自社施工 主要部分は自社で行い、一部を外部に委託する部分的自社施工 設計は外注し、施工を自社で行うパターン 一部の施工を外部委託しつつ、全体の管理と責任を負う管理型自社施工 「自社施工」と聞くと全てを自社で行うイメージを持つかもしれませんが、外構工事業界では「完全自社施工」はむしろ稀なんですね。 自社施工と下請け施工の比較 それぞれの特徴を簡単に比較してみましょう。 比較項目 自社施工 下請け施工 コスト 中間マージンなしで直接的なコスト削減が可能 自社職人の効率的活用で人件費最適化 中間マージンにより全体的な費用が高くなりやすい 品質管理・保証 設計から施工まで一貫した品質管理が可能 ハウスメーカーからのコストや納期の過度なプレッシャーがなく、品質を重視した施工が可能 同一業者によるアフターメンテナンスで一貫した責任体制 元請け業者の基準による品質のばらつき 大手業者の場合、厳格な選定基準で一定品質を確保 大手企業では充実した保証制度あり 予算削減による手抜き工事リスクあり コミュニケーション 顧客と直接コミュニケーション可能 細かな要望や急な変更に柔軟に対応 施工職人と直接やり取り可能 元請け業者を介すため、やり取りが複雑化する可能性 総じて、自社施工はコスト、品質管理、コミュニケーションの面で優位性がありますが、下請け施工も大手企業の信頼性や幅広い対応力といった利点があります。選択の際は、個々の業者の実績や評判、保証内容などを総合的に判断することが重要です。 工務店と外構業者の比較については、以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらも参考にしてみてください。 【結論】自社施工と下請け施工の特徴を踏まえた最適な判断を このように、外構工事には様々な業者が絡んでいて、主に自社施工と下請け施工という2つに分けられます。中でも、自社施工は完全自社施工から部分的自社施工まで、その形態はさまざまです。 これらの仕組みを理解することで、それぞれの特徴が明確になります。どちらの方式にもメリットとデメリットがあり、一概にどちらが優れているとは言えません。 重要なのは、工事の規模、予算、希望する仕上がり、コミュニケーションの重要度など、個々の状況に応じて最適な選択をすることです。自分の優先事項を明確にし、それに最も適した方式と業者を選ぶことが、満足度の高い外構工事につながります。 達匠では、設計から施工まで一貫した自社施工で、お客様のご要望を細部まで反映し、高品質な仕上がりをお約束します。 また、自社で建材店も運営しているため、高品質な材料を適正価格で提供することができます。 岐阜市でエクステリアのことなら、ぜひ達匠まで一度ご相談ください!
②コストダウンした分、ワンランク上のプラン設計が可能に
同じ予算でもワンランク上の外構を実現できる可能性があるのが、専門業者に依頼する1番のメリットといっても過言ではありません。
高品質な素材やオプション品を活用できたり、最新トレンドを反映した外構プランを組んだり、プロの技と知恵を借りることで、思いもよらない満足度の高い結果が得られることでしょう。
③要望のデザインを実現しやすい
自分で外構業者を選べるため、自分好みの外構を得意とする業者に依頼できます。
また、業者と直接やり取りができるので、細かな要望も伝わりやすく、イメージ通りの外構を実現しやすくなります。
【結論】優先順位(デザイン、工期、コストなど)を明確にし業者を選ぼう!
外構工事の依頼先を決める際は、まず自分たちにとって何が大切かをよく考えてみましょう。デザイン重視なのか、工期を急ぐのか、それともコストを抑えたいのか。優先順位を明確にすることで、選択肢が絞りやすくなります。
また、一つの業者だけでなく、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。比較検討することで、より良い選択ができるはずです。
そして、業者選びの際は知名度だけに頼らず、実績や過去事例なども参考にすると良いでしょう。
達匠では、5,000軒以上の施工実績で培った幅広い知識と経験をもとに、さまざまなお客様のニーズや理想を実現し、長く快適に利用できる空間にするためのアイデアを提供します。
「どんな種類の植栽なら育てやすいか」「どんなガレージなら家族の趣味を後押しできるか」「どんなフェンスや門扉なら防犯性に優れているか」など、生活シーンで皆様がこだわる箇所を丁寧にお聴き取りして、機能面をしっかりと強化しつつ、暮らしが楽しくなるようご提案します。
また、設計から施工まで一貫した自社施工で、自社で建材店も運営しているため、高品質な材料を適正価格で提供することができます。
新築時はもちろん、家族が増えたりライフスタイルの変化によるリフォームなども受け付けておりますので、ぜひ一度ご相談ください!
この記事を書いた人
金森元章紀
絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構 エクステリアの業界で営業 設計として21年目。