おしゃれな門柱デザイン実例12選!選び方の基準とアイデアをプロが解説
家づくりを考えるとき、外構デザインや玄関まわりの雰囲気にこだわりたいと思う方も多いのではないでしょうか。その中でも、門柱は訪れる人への第一印象となる、いわば家の「顔」的存在。
この記事では、家のデザインや暮らしにぴったりの門柱を選ぶポイントや、おしゃれで実用的なデザイン例をご紹介します!
目次
門柱とは?(機能門柱 or 造作門柱について)
門柱には主に「機能門柱」と「造作門柱」の2つのタイプがあります。どちらのタイプを選ぶかは、予算やデザイン、必要な機能によって変わってきます。ここではそれぞれの特徴を解説します。
まずは以下の表で比較してみましょう。
種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
機能門柱 | ポストやインターホン、表札、宅配ボックスなどが一体化された省スペース設計。 |
|
|
造作門柱 | ブロックやレンガ、天然石などを使用し、完全にオーダーメイドで作成可能。 |
|
|
「機能門柱」とは
機能門柱は、表札やポスト、インターホンなどが一つにまとめられたタイプです。限られたスペースでも対応しやすく、外観がスッキリとまとまるのが特徴です。また、既製品として販売されているため、設置が簡単で施工期間も短くて済みます。
ただし、既製品という特性上、カスタマイズの自由度は低く、個性的なデザインを求める場合には不向きです。また、サイズや形状の制約があるため、特定のスペースに完全にフィットしないこともあります。機能やデザインによって価格に幅があるため、予算に応じた選択が必要です。
「造作門柱」とは
造作門柱は、ブロックやレンガなどを積み上げて作るオーダーメイドの門柱です。素材やデザインを自由に選べるので、自分だけのオリジナル門柱を作りたい方にぴったりです。
例えば、天然石やタイルを使用することで、高級感や重厚感を演出し、家全体の印象をより格上げすることができます。また、建物の外観や庭の雰囲気に合わせてカラーや質感を調整できるのもメリットです。
ただし、材料費や施工費が高くなりがちで、現場での制作が必要なため施工期間が長くなります。そのため、時間やコストを考慮した計画的な準備が求められます。
自宅に合う「門柱の選び方」とは?
門柱は、家のデザインにマッチする見た目と、日常の使いやすさを兼ね備えたものを選ぶのがポイントです。ここでは、選び方の基本となるポイントを順に解説します。
1. デザインと機能のバランスを意識しよう
門柱は家の外観に調和するデザインであることが重要です。ただし、見た目だけにこだわると、使いにくくなることもあります。
例えば、ポストが使いづらかったり、表札が目立たなかったりすることが考えられます。デザイン性と機能性のバランスを意識し、自分たちの暮らしに必要な機能を確認しましょう。
2. 必要な機能を選ぶ
門柱に求める機能を明確にすることで、選択肢を絞りやすくなります。以下のような要素を検討してみてください。
項目 | 説明 |
ポスト | 郵便物のサイズや量に応じて適切なタイプを選ぶ。 |
インターホン | 防犯性能を強化したい場合は、カメラ付きや録画機能付きのものがおすすめ。 |
照明 | 夜間の視認性を高めるためのライト付き門柱は防犯面でも優秀。 |
表札 | 家全体のデザインに調和しつつ、訪問者にとって見やすいものを選びましょう。 |
宅配ボックス | 宅配需要が高まる昨今、便利な機能の一つとして検討しましょう。 |
3. 「既製品 or 造作」を決める
必要な機能やデザインが決まったら、それが「既製品」で十分なのか、それとも「造作門柱」にすべきなのかを考えましょう。それぞれの特徴やメリットデメリットも考慮してくださいね。
予算や施工期間の条件も決めておきましょう。どちらを選ぶべきか迷った場合は、具体的な施工事例を参考にしたり、専門家に相談するのがおすすめです。
4. 設置場所も考慮する
門柱の設置場所を決める際には、利便性、防犯性、プライバシーをバランスよく考慮することが重要です。
まず、利便性を求める場合は、玄関から近い位置に門柱を設置するといいでしょう。特に雨の日には濡れずに利用できます。玄関と門柱の距離が遠すぎると、傘を持って行く必要があるため、郵便物の回収が面倒になることがあります。
一方で、防犯性の観点を考えると、玄関から話して道路側に近い位置に設置することで、不審者が敷地内に入り込むのを防ぎます。
また、プライバシーの観点では、門柱の位置を工夫することで玄関を直接見えないようにできます。
具体的には、「玄関ポーチ周辺」「玄関アプローチの途中」「敷地の入口」の3つで考えるといいでしょう。
おしゃれな門柱の選ぶ5つのポイント!
門柱をおしゃれにするには、デザインや素材、色、さらには周囲とのバランスに注目することが大切です。ここでは、門柱選びの具体的なポイントをご紹介します。
1. デザインスタイルに合わせた門柱を選ぶ
門柱を選ぶ際には、家のスタイルや外構全体の雰囲気に合わせた門柱を選ぶことで、外観の統一感を高めることができます。
たとえば、モダンスタイルの家には、コンクリートや金属を活用したシャープなデザインの門柱がよく合います。グレーやブラックといった落ち着いたトーンの色を選ぶと、洗練された印象を与えられるでしょう。
一方、エレガントで高級感のあるホテルライクなスタイルの家には、大理石調の素材や間接照明を取り入れた門柱がおすすめです。
また、開放感あるリゾート風スタイルの家には、白やサンドカラーを基調とした明るい色合いの門柱がぴったりです。木材や天然石を取り入れると、自然と調和しながらもリラックスした雰囲気を演出できます。
こうしたスタイルの選び方においては、家と門柱の間で色や素材、形状を揃えることがポイントです。同時に、門柱単体が目立ちすぎないよう、全体のデザインバランスを意識して選ぶことが大切です。
実際のイメージは、この後の施工事例でご覧ください。
2. 好みの素材を選ぶ
素材は門柱のデザインに大きく影響してきます。素材ごとに異なる特徴があり、それによって門柱全体の雰囲気や機能性が大きく変わります。以下に主な素材とその特徴をご紹介します。
素材 | 特徴 | 適したスタイル |
---|---|---|
天然石 | 高級感・重厚感があり、耐久性が高い。自然な色味と質感が魅力。 | 和風、ナチュラルモダン、リゾート |
レンガ | 温かみがあり、クラシカルで南欧風の雰囲気を演出。経年変化も楽しめる。 | 南欧風、ナチュラル、リゾート |
コンクリートブロック | シンプルでモダンなデザイン向け。耐久性があり施工が容易。 | モダン、リゾート |
枕木 | ナチュラルで柔らかい印象。庭や植栽と調和。メンテナンスが必要。 | カントリー風、北欧風、リゾート |
ジョリパッドなどの手塗材 | カラーや質感を自由に表現可能。外壁と一体感を出せる。 | モダン、ホテルライク、リゾート |
金属(アルミ・ステンレス) | シャープで洗練された印象。耐久性が高くメンテナンスが簡単。 | モダン |
タイル | カラフルなデザインやシックなスタイルまで対応可能。掃除がしやすい。 | ナチュラル、モダン、リゾート |
家や庭とのテイストとの統一を意識しつつ、耐久性やメンテナンスの手間も考慮して素材を選ぶといいです。
たとえば、高級感を求めるなら天然石やジョリパッド、手軽でモダンな雰囲気を求めるならコンクリートブロックや金属素材がおすすめです。
また、レンガや枕木は温かみを出したい場合に効果的です。組み合わせて使うのもおすすめですよ。
3. 色は「統一感」か「アクセント」を基準に選ぶ
門柱の色は、外壁や屋根の色と合わせて統一感を出すか、アクセントカラーとして目を引く存在にするかがポイントです。玄関扉の色が個性的なら、扉と同じ色合わせることで、統一感とアクセントの両方のいいとこどりができます。
4. 照明にもこだわる
門柱に照明を取り入れると、夜間の視認性が高まり、防犯性が向上します。また、ライトアップにより門柱の立体感が強調され、昼間とは異なる表情を楽しむことができます。表札を照らすパターンや、門柱全体を直接あるいは間接的に照らす方法があります。
5. 植栽を活用する
門柱周りに植栽を配置すると、さらにおしゃれになります。
この時、植栽と門柱の高さのバランスをうまく取るといいです。植栽と門柱の高さのバランスを取りながら、シンボルツリーや中低木を配置すると立体感が生まれ、視覚的にも魅力が増します。
特に、背の高い植物を門柱の後ろに配置することで、奥行き感が生まれます。
また、植栽だけでなく、ロックガーデンや石を組み合わせるのもおしゃれです。
参考にしたい門柱デザイン事例12選
続いては、これらのポイントを活かした具体的な達匠の施工事例をご紹介します。ぜひ門柱デザインの参考にしてみてください!
【モダン】グレータイルでシンプルモダンな門柱
参考:達匠のInstagram
300×600のグレータイルの門柱はシンプルながら存在感があります。グレーの門柱に黒の宅配BOXがアクセントとなり、シンプルで洗練された印象を生み出しています。
【モダン】ベージュと木調で温かみのある門柱
参考:達匠のInstagram
色ムラがお洒落なスレートタイルに木目調の宅配ボックスがマッチしたナチュラルモダンな門柱。玄関ドアが木調など、ナチュラルな建物にとても合う組み合わせです。
【ホテルライク】大判タイル×機能門柱の高級感溢れる組み合わせ門柱
参考:達匠のInstagram
600角の大判タイルでラグジュアリーな雰囲気を実現。スタイリッシュな機能門柱との組み合わせもおすすめです。
【モダン】門柱とGフレームを組み合わせたデザイン
参考:達匠のInstagram
門柱にGフレームを組み合わせることで門柱のお洒落さが格上げされます。存在感があるので、オープン外構にもおすすめのデザインです。
【モダン】自然石張りを使用した門柱
参考:達匠のInstagram
建物の外壁と合わせた自然石の乱張りの門柱です。玄関と同一の素材を使用することで統一感が増します。
【モダン】タイルと塗り壁のコンビ門柱
参考:達匠のInstagram
こちらの事例でも、門柱に建物と同じタイルを使用することで、すっきりと統一感のあるデザインに仕上がりました。他にも、モザイクタイルや自然石の乱張りを使用したり、タイルをぐるっと囲むように塗り壁を配置したりと、コンビ門柱は多彩にデザインできるのが魅力です。
【モダン】アクセントカラーを活かした門柱
参考:https://www.tatsusho.com/works/modern/p6128/
シンプルなモノトーンに鮮やかな赤のポストがアクセントとなった個性的なデザインです。建物もモノトーン×赤なので、非常に統一感がありますね。
【モダン】植栽との組み合わせがおしゃれな門柱
参考:達匠のInstagram
門柱のすぐ傍に植栽スペースを設けることで、より華やかな外構に仕上がります。足元にあるガビオンもおしゃれです。昼間はナチュラな雰囲気ですが、夜はライトアップにより、門柱に映る植物の影もアートな印象で素敵ですよ。
【南欧風】塗り壁×レンガ×木調が可愛い門柱
参考:達匠のInstagram
ナチュラルカラーの塗り壁にレンガと木調の宅配BOXがとても可愛いデザインです。アンティークなランプもアクセントになっていますね。
【南欧風】白の塗り壁に瓦やポストが可愛い門柱
参考:達匠のInstagram
こちらも南欧風のデザインですが、お家に合わせて先ほどと違った印象に。白の塗り壁に南欧風の瓦で仕上げ、ポストやランプがポイントになっています。
【モダン】門柱の凹み部分のみライトアップ
参考:達匠のInstagram
こちらは門柱の凹み部分にライティングを施したデザインです。夜でも手元が明るくておすすめです。
【和風モダン】木調ルーバーとの組み合わせがお洒落な機能門柱
ルーバーや門壁との組み合わせで次第で、機能門柱もお家にぴったりな個性的なアイテムになりますよ。
いかがでしたでしょうか。その他のデザイン事例は達匠公式サイトに掲載していますので、ぜひ併せてご覧ください。
達匠の「門扉・門柱」のある施工事例
家の印象を変える理想の門柱選びを!
門柱は家の「顔」として、訪れる人に第一印象を与える重要な役割を担います。この記事では、門柱の種類や選び方の基本、さらにおしゃれなデザインを取り入れるポイントを掘り下げて解説しました。
デザインと機能の両立、素材や色の選び方、照明や植栽による演出法など、門柱を選ぶ際に知っておきたい情報をお届けしました。
5,000軒以上の施工実績を持つ当社では、LIXILエクステリアコンテスト6年連続受賞という評価をいただいております。
豊富なデザインと自社一貫の高品質な施工を活かして、お客様のご要望に合わせた最適な外構をご提案しておりますので、外構デザインにこだわりたい方や外構工事に不安がある方はお気軽にご相談ください。
達匠のInstagramアカウント(@tatsusho_exterior)や施工事例もぜひご覧くださいね。
この記事を書いた人
金森元章紀
絵や写真に携わる異業種経験を通し、建物やエクステリアに興味を持ち転職。外構 エクステリアの業界で営業 設計として21年目。